家事ハラ問題について、いろいろな方が言及されており、非常に興味深く拝見しました。
私もこのテーマについていろいろ思う事があり、書きたいと思っていたのですが子供が熱を出してしまい看病している間に書こうと思っていたほとんどの内容がすでに記事になっていました。子供の突然の発熱、これも育児中ならではの出来事ですね。
という訳で出遅れてしまったので解説的な事は止めにして、今回は家事を全くしてこなかった私がいかにして家事を学んでいったのかをご紹介したいと思います。
はじめに
現在我が家は私が働き、妻は専業主婦の1馬力の家庭です。もともと共働きでしたが、妊娠・出産を機に専業主婦になりました。
私は片働き家庭で育ち、父が仕事で忙しかった事もあり、家事はすべて母親がしていました。また、母親が過保護だったこともあり結婚当時家事スキルが全くない状態でした。
一方妻は共働き家庭でお父さんが一人暮らし経験者だったこともあり一通りの家事はお母さん並にこなせる家庭で育っておりました。
家事を全くしないのが当然という認識の私と、父親が母親と同じレベルで家事をして当然という認識の妻。改めて思い返すとすごいギャップです。このギャップはもっと深く、価値観の違いにまで及んでいます。育ってきた環境によって価値観は大きく違うものですね。まぁ、それは別の機会にご紹介するとして、本題です。
お互いの実家でお互いがカルチャーショックを受ける。
私の実家編
私の実家ではみんなが集まって食事をする時母はずっと台所に籠ったままでひたすらおもてなしをします。
何か手伝おうにも、いいのいいのと言って母が全部自分でやってしまいます。
物心ついた時からそんな環境だった私は当然ご飯の配膳やら食後に食器を片付けるなどすべて母がやって当然と思うようになりました。
手伝おうにもいいよいいよと言われ続けるとそれが当たり前となったのです。
お茶が飲みたくなれば母親に「お茶飲みたい。」と言うように育てられたという訳です。
もちろん妻に「お茶入れて。」と言った事はありませんがこのような環境で育った事がちらほらと態度として現れていたと思います。
これが妻にとってのカルチャーショックです。
妻の実家編
妻の実家では、晩御飯の支度を全員でします。後片付けも全員で一気にします。また、ある時はお母さんがテレビを見ながら先に一杯やってる、お父さんは台所でフル稼働、なんていう光景もありました。掃除も洗濯もすべてやります。私にとってはスーパーお父さんでした。これが私にとってのカルチャーショックです。
お互いに思った事
ある時、お互いに家事について話し合った事がありました。その時にお互いに言った事は、
「俺は〇子のお父さんのようにはなれないと思う。ただ努力はします。」
「私もkokageのお母さんのようにはなれない。だから頑張って。」
私は歩み寄るよと言ったのに妻はこっち来いやと返したのです。さすがっす!いや、言いたいのはそういう事じゃない。
家事は、誰かがやらないといけない仕事
結婚当初、私は全く家事ができませんでした。結局家事をして貰っている間はすべて妻に負担がかかることになり、家事を早く終わらせればその分二人でアレをアレしたりできるのに!(下ネタだけじゃなくて)と思っていました。その時、家事は誰かがやらないといけない仕事なんだと気付いたんです。
まずは力仕事・高所作業から
これは定番だと思いますが、男が最も簡単に取り組める家事は、力仕事と高所作業です。
まずは仕事の新人研修同様に、妻の横につき妻のやり方を見学することから始めました。
買い物に行ったら妻が買ったものを袋に詰めていくのを毎日見て、重い袋を持つ。
定番の電球を替える。でも電球を替えるなんて滅多にありません。掃除をする時はまずは高い場所の掃除を引き受ける。妻の掃除のやり方をある程度把握したら掃除する範囲を広げていく。
そんな感じでした。
料理は調理補助から
photo by Skånska Matupplevelser
さすがにお米を洗剤で洗うような事はしませんでしたが、塩胡椒少々、少々って何グラム?とか適量ってどういうこと?という感じでした。妻の横で使い終わった調理器具を洗う、焦げ付かないように鍋を振る、かき混ぜる、味見係、食後の後片付けなどから始めました。
本格的にデビューしたのは、妻が体調不良になったとき
初めて本格的に家事をしたのは妻が風邪で寝込んだ時。
レシピ本の通りに作れば料理はできるという事が分かりました。
妻も寝込んでいた為細かな指摘はせず、ただ感謝してくれました。
今日晩御飯何が良い?問題
妻が最も嫌いな家事が献立を考える事だそうです。
「今日の晩御飯何が良い?」と聞かれたら私は本当に今日食べたいものを答えていました。「刺身とステーキかなー。」
すると不機嫌になる妻。
ある時なぜなのか掘り下げて理由を聞いてみると、その理由がわかりました。
妻が「今日の晩御飯何が良い?」という言葉の中には多くの意味が含まれていたのです。
1、私の作れるレシピの中で、
2、あまり高価な食材でないもので、
3、夕食の時間から逆算して調理が間に合うもので、
4、子供が食べられるもので、(NEW!出産後に追加)
「今日の晩御飯何が良い?」
だったのです。
妻は私がそのくらい解っていると思っていたようですが、私は全く解っていませんでした。私たちのようにこのような細かな認識の違いをすり合わせていない夫婦は多いような気がします。
まとめ
休みの日は“オフ”と言いますが、男性は仕事から帰っても、休みの日でもスイッチをオフにせず、妻の家事の仕方や子供の事を注意深く観察し、できる事から家事をすれば少しづつ妻のレベルに近づいていきます。私がそうでした。今では子供の面倒を見る事と掃除をする事に関しては私の方が得意なようだという事がわかってきました。もしくはそのように言われて上手く妻に操縦されているのかもしれません。
妻はこのブログを見ることはないかもしれませんが、最後に、私は褒められて伸びるタイプです。宜しくお願いします。
最後までお読み頂き、有難うございます。