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科学
小保方氏学位取り消さず 早大、博士論文11カ所不正認定
2014.7.17 19:14
[STAP細胞]
理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー(30)の博士論文に盗用などの疑いが指摘された問題で、早稲田大は17日、著作権侵害で11カ所の不正を認定したが、博士号の学位取り消しには該当しないとする調査結果を発表した。
博士論文は万能細胞に関するもので、研究の背景を説明した序章約20ページは米国立衛生研究所(NIH)のホームページにある英語の解説文を盗用していた。実験の結果を示すマウスの細胞の画像は、バイオ系企業がホームページで公開している画像を切り張りした。
早大の調査委員会は、これらと参考文献の計11カ所を著作権の侵害行為とし、さらに形式上の不備など15カ所の問題点があったと認定。「論文は多数の問題箇所があり、内容の信憑性、妥当性は著しく低い。審査体制に重大な欠陥がなければ、学位が授与されることは到底考えられなかった」と厳しく指摘した。
ただ、論文は完成版ではなく、草稿を誤って提出したとする小保方氏の主張を認め、序章などを除く著作権侵害は意図的な盗用ではなく過失と認定。序章も重大な影響はないとし、学位取り消しを定めた規定に該当しないと判断した。
小保方氏は早大大学院先進理工学研究科に在籍していた平成23年、博士論文を提出し工学博士の学位を取得。STAP細胞の論文不正にからみ今年2月、博士論文でも盗用などの疑いがインターネット上で指摘され、早大は3月末に調査委を設置して調べていた。
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