情報科学屋さんを目指す人のメモ

方法・手順・解説を書き残すブログ。私と同じことを繰り返さずに済むように。

アクサ生命TVCMの違和感

アクサ生命のテレビCMを見て、「あれ?」と思い調べてみました。

アクサ生命のテレビCM「保険を超えて、守りたい。」

次の動画が、今回気になったアクサ生命のテレビCMです。とりあえず見てみてください。

このCMでは、「保険を超えて、守りたい。」というキャッチフレーズのもと、次のような内容が描かれています(詳細は動画でチェックしてください)。

内容概略

冒頭、子供が泣き叫んでいます。

シチューの鍋をひっくり返してしまい、思い切り脚にかかってしまったようです。

そこで「救急車がまだこない」と、アクサ生命の24時間電話健康相談サービスにお母さんが電話します。

そして、アクサの健康相談スタッフは、「衣服の上から冷やすように」と、すぐに対処法を伝えます。

その結果、大事には至らず、火傷の痕も残らなかった。

以上のような内容が、ナレーションベースで紹介されます。

また、冒頭「実話に基づいたストーリーです。」と表示されています。

119番が応急処置を教えてくれるはずでは?

ここで「あれ?」と思いました。

それは、どうして「救急車が来ない」とアクサに電話するのか、ではなくて、「応急処置は、わざわざ電話して聞くこともなく、救急車を呼んだ電話で指示されるんじゃなかったっけ?」という「あれ?」です。

つまり、このCMを見て、「119番は、応急処置の方法を教えてくれないのか?」と思うわけです。

救急車利用マニュアル(消防庁)

そこで、救急車の利用方法について、総務省消防庁のホームページにある、「救急車利用マニュアル」を見てみます。

そこには、次のように書いてあります。

救える命を救うには、応急手当が重要です。
応急手当が必要な場合は、消防本部から電話で指示されます

救急車が到着するまではどうしても時間がかかります。
いざというときに、大切な方を救うためにも、
正しい応急手当を身につけておきましょう。

やはり、電話で教えてくれるようです。

アクサ生命のCMでは、応急手当が有効だったことを強調しているくらいで、「応急手当が必要な場合」に該当しそうです。

すると、消防本部が電話で指示してくれるはずだったのに、それをどういうわけか振りきって、アクサ生命のコールセンターに電話したという解釈になってきます。

応急手当の基礎知識(消防庁)

また、「応急手当の基礎知識」では、次のように述べられています。

119番通報が早ければ早いほど救急隊員による救命処置をより早く受けることができます。そして、その後早く病院に到着することもできます。また、119番通報を行うことで、救急隊が到着するまでの間に行わなければいけない応急手当の指導も受けることができるのです

つまり、CMで紹介していた役割は、119番がすでに担っていることがわかります。

この消防庁の資料に基づけば、アクサ生命のCMではそのような指導がなかった、もしくは十分でなかったから火傷の痕が残るところだったけれど、アクサ生命の健康相談サービスのおかげで火傷の痕が残らずに済んだ、という内容になっています

「気が動転して119番をかけた電話を、話を聞かずに切ってしまった」「アクサ生命のスタッフのほうを信頼していたから切った」という描写があればスムーズでした。

消防本部の人の指示に従おう

消防庁の消防車利用に関する情報をとりあえず信頼すると、119番で救急車を読んだら、応急手当など、消防本部の人の指示にしっかり従うのがよさそうです

付録:このCMに対する反響

同じことを思っている人がいるかと思い調べてみると、みつかりました。

また、違う観点からの、いろいろな反響が見つかりました。

これには「そういう考え方もあるのか、なるほど」と思いました>保険金の事。

これは、誤解で、今回紹介されている健康相談サービスは、ティーペック株式会社が提供しており、保健師や看護師などの有資格者が対応します(CM内に小さい文字で表示)。

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