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 通信教育大手ベネッセホールディングス(HD)の顧客情報流出事件で、警視庁は18日、外部会社の元システムエンジニア(SE)松崎正臣容疑者(39)=不正競争防止法違反(営業秘密の複製)容疑で逮捕=が情報を売った東京都千代田区の名簿業者について、同容疑の関係先として家宅捜索し、パソコンなどを押収した。

 警視庁は、情報を名簿業者に売り渡したとして、松崎容疑者を同法違反(営業秘密の開示)容疑でも立件する方針。

 捜査関係者によると、松崎容疑者が顧客データベースから不正取得した情報は、10社以上の名簿業者に出回っていた疑いがある。捜索を受けた業者は、警視庁に「他の名簿業者には転売していない」と説明。ただ、「企業1社に約100万件を転売した。学習塾などにも100件単位で転売した」としている。