外国人住民基本法の制定を求める全国キリスト教連絡協議会(外キ協)や日本キリスト教協議会(NCC)在日外国人の人権委員会を含むキリスト教10団体は16日、早稲田で6日午後に行われた人種的差別と憎悪を煽動する行為に強く抗議する「教会共同声明」を発表した。
同声明文は、旧約聖書レビ記19章33〜34節を引用した上で、「私たちは、2014年7月6日午後、高田馬場から早稲田に至る地域で行われた、日本キリスト教会館ならびにキリスト教視聴覚センター(AVACO)に事務所を置く団体を標的とする、人種的差別と憎悪を煽動する行為(ヘイトスピーチ)に強く抗議します」と述べている。
また、「『朝鮮カルト組織犯罪撲滅デモ行進 in 高田馬場~早稲田』と題された今回のデモは、『外国人犯罪撲滅協議会』主催、『政教分離を求める会』後援により開催されました」と同声明文は述べた上で、「主催者は『反日の牙城(日本基督教会館に突入!)』と謳い、日本キリスト教会館ならびにキリスト教視聴覚センター(AVACO)を『朝鮮カルト』と名指しました」と指摘している。
そして、「この主張は、全くの事実誤認にもとづく名誉毀損行為です」と主張し、この行為が「人種差別撤廃条約によって禁止されている差別行為であり、立法を含むすべての適当な方法により禁止し終了させられるべきものであることは明らか」だと述べている。
さらに、「『民主主義の名の下でレイシズムによるヘイトスピーチを許してはならない』と、抗議行動に加わった学生が、警察当局によって不当に逮捕され、10日間の拘留が決定したことに深い悲しみと憤りを憶えます」と述べている。
そして、「私たちは、『平和を実現する者は幸いである』と語ったキリストの福音を証する者として、また、この世界に生きる全ての命を祝福する者として、以下のことを強く求めます」として、下記の4項目を求めた。