人気漫画「黒子のバスケ」をめぐる連続脅迫事件で威力業務妨害罪に問われた渡辺博史被告(36)の公判が18日、東京地裁であり、検察側は「グリコ森永事件や炭疽菌テロを連想させる手口を用いて、被害者に強い恐怖心を抱かせた」として、懲役4年6月を求刑した。
最終意見陳述した渡辺被告は、数十枚の手書きのメモを持ち、事件の背景などを早口で説明した。「出所したら無意味かつ無駄だった人生を終わりにしたい」と自殺を示唆し、韓国人アイドルの名前を叫んだ。弁護側は最終弁論で「具体的な危険はほとんどなかった」と述べ、結審した。判決は8月21日に言い渡される。