毎度おなじみ、サッカー解説者・玉乃淳さんのテキスト起こしです。
今回は7月15日に開催されたJ1第12節サンフレッチェ広島VS横浜F・マリノスの試合を、ダイジェスト風にまとめてみました。

実況はいつもの下田恒幸アナウンサーです。


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以下、玉乃解説ダイジェスト


森保監督が大好きな玉乃さん

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キックオフ前の監督紹介の場面で

下田: いま画面に映ってたのが森保一監督です。現役時代からスピリットのある非常にいいプレイヤーだったと思いますが、その森保さんのプレイぶりだったり人柄をよく反映させたチームを作ってくれています。なんでしょうね、心があるチームといいますか、
玉乃: そうですね。僕も現役時代の森保監督大好きで、Jリーグチップスを森保監督が出るまで買い続けましたからね
下田: ホントですか!?
玉乃: ええ。
下田: それは初めて聞きました。
玉乃: なんか癒されるというか……あれ(カード)が出ると本当に嬉しかったですね。







スパイクの色に注目する玉乃さん

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前半2分、広島のコーナーキックの場面で

玉乃: いま黄色のスパイクがトレンドなんでしょうかね?両選手ともかなり多いですね。
下田: みんな黄色ですね。
玉乃: はい。
下田: キッカーも黄色いスパイクを履いている高萩。







チームのスタイルについて熱弁する玉乃さん

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前半5分、広島が攻め込む場面で

玉乃: やっぱりワールドカップを観ていても、特徴のあるチームは強いというか、ある程度のところまで勝ち進んでいましたよね。
下田: はい。
玉乃: この広島にも確固たるスタイルがありますし、マリノスもね、波がないチームというか
下田: はい。山岸が行きましたが、これはコーナーキックになります。
玉乃: 『マリノスというチームを30字以内で説明しなさい』と言われてもできますからね。そういうスタイルを持つのもJリーグでは大事になると思うので、
下田: (セットプレーの場面なので話を切りたい)はい。
玉乃: そのスタイルを持つためには移籍からの強化であったり、強化部の手腕が問われてくるんじゃないかと。もっともっとね、そういう時代が来るのかなという感じにさせられましたね。
下田: はい。
玉乃: 行き当たりばったりのチームでは、到底長く、
下田: (広島がコーナーを蹴って)これはキーパーが出ました。
玉乃: 勝ち続けることはできないし、
下田: はい。
玉乃: 応援することもできないので。
下田: カウンターです、小椋。







なぜか猪木のモノマネを披露する玉乃さん

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前半14分、広島がバックラインでボールをまわす場面で

下田: 千葉、そして森崎も後ろに入ってボールをまわしますが、(マリノスのDFに)来ないんですか?どうですか?みたいに伺う感じでボールを持っています。
玉乃: 「こないんですかーっ!」(猪木風に)
下田: 来ませんね。






ブラジルでホームシックになってた玉乃さん

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玉乃さんはブラジルワールドカップの大会期間中、現地特派員としてブラジルに滞在していました。

下田: 広島森保監督は、「ACLで勝ち上がったことで11連戦になったけど、想像以上に厳しかった」と、連戦が終わった直後にそう振り返っています。
玉乃: 半月で11試合?
下田: そうですね、15日間で11試合ぐらいですか。
玉乃: とんでもないですね、それ。
下田: はい。
玉乃: 僕もワールドカップで1か月間、大会期間中ブラジルに滞在しましたけど、本当に大変でしたもん。
下田: 移動が入るとね。
玉乃: 移動が入りますし、精神的にも。本当にその1か月間、家族って大事だなとか、身の回りのものにすごく感謝したんですね。
下田: はい。
玉乃: それってただのホームシックだったなと、今振り返ると。でもそれぐらい過酷なので、ワールドカップで勝つってのは本当に難しいってのを、現役の時には体験できませんでしたけど、今回はそれを痛感して帰ってきました。







石原のヒゲが気になる玉乃さん

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前半23分、広島FW石原が攻撃後すばやく守備に戻った場面で

下田: 石原、守備への切り替えの素早さを見せています。
玉乃: 疲れ知らずという形容詞が似合う選手ですよね。
下田: キャリアは湘南で始めまして、メキメキと頭角をあらわしまして、大宮経由で広島にやってきました。
玉乃: こんなヒゲのスタイルでしたっけ?
下田: そうだったんじゃないですか?
玉乃: 中央にちょっと……スペースがありましたけど。
下田: そうでしたっけ(笑) 描写こまかいですね。
玉乃: まさかグスタヴォを意識しているとは思えませんしね、プレースタイル的に。
下田: 話を戻しましょう。
玉乃: はい。 


※グスタヴォ

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現役時代のサンフレッチェ広島戦を振り返る玉乃さん

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2008年に徳島ヴォルティス所属だった玉乃さん

下田: 広島のこのスタイルは2006年からかれこれ9年、いま浦和の監督をされているミハイロ・ペトロビッチ就任以降、同じスタイルを継承しています。
玉乃: J2時代もこれやってましたよね。
下田: やってましたね。
玉乃: 成熟度という意味ではすさまじいものがありますよね。
下田: J2時代は前線の柏木なんかも含めて、20点30点とるチームでした。
玉乃: はい。もうヤメテ!っていうぐらい取られましたからねぇ
下田: あっ、そうか、そのとき(試合)やってますか?
玉乃: はい、やってますやってます。
下田: 相当強かったですか。
玉乃: 強かったですね。ホント強いなという感じで……。頭の中では完勝してるんだけど、完膚なきまでにやられるんですよね。
下田: そのスタイルが今も続いている広島です。






質問に質問で返す玉乃さん

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前半スコアレスでハーフタイムへ

下田: 玉乃さん簡単に感想をいただけますか?
玉乃: ウーン、後半のための布石だったと、さっきも言いましたけど、それでいいですか?
下田: はい。







広島の攻撃の多彩さを説明する玉乃さん

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左サイドからのFKで広島がサインプレーを見せた場面で

下田: 佐藤でしたかね、シュート狙ったのは
玉乃: サインプレーでしたね。佐藤も分かってそこに向かって行ってましたから。
下田: ちょっと後ろに入れてヒールシュート、これは粘った小椋に当たりました。
玉乃: 当然蹴った瞬間にディフェンスラインは下がりますんで、下がったところのスペースに低いボールをという、
下田: はい。
玉乃: マリノスは高さがあって強いですから、単調に入れるだけでは崩すことは難しいので、あの手この手ネコの手でやってきますよね。
下田: (スルー)






下田さんの話を聞いてない玉乃さん

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後半11分、FW石原のゴールで広島が先制

下田: 石原直樹のシーズン4点目でゲームが動きました。ホーム広島先制。
玉乃: これで何点目ですかね?石原。
下田: 4点目です。
玉乃: これ、もっともっと点を獲るようになると、大変な存在になりますね。







シルエットで選手を判断できる玉乃さん

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後半45分、FW齋藤学のゴールで横浜FM同点

下田: 齋藤!?齋藤でしょうか?
玉乃: 齋藤でしょう!このシルエットは!
下田: 追いつきましたFマリノス!ワールドカップ帰りの齋藤学です!







中村俊輔のボランチ効果を説明する玉乃さん

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ボランチにポジションチェンジしたMF中村俊輔から好パス連発の場面で

下田: 端戸が左足で狙ってきました!伊藤の落としから端戸仁の左足。
玉乃: やっぱり俊輔がひとつ下がったことでボールによく触れているので、
下田: はい。
玉乃: なんていうんですかね……「俊輔ワールド」になってるというか。







もっとこの試合を観たい玉乃さん

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後半ATに突入し、残り1分ほどの場面で

下田: ゲームの残りは目安で1分。
玉乃: いやぁ、もっとほしいなぁ。前半は無かったことにして、もう半分ダメかなぁ?
下田: (スルー)







久々のあのフレーズを使った玉乃さん

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後半49分に横浜FMがFW伊藤のゴールで劇的逆転

下田: きた!齋藤学がきた!
玉乃: キタ……キタキタキタ!
下田: 伊藤が左足!
玉乃: キタキタキタキタ、キターーー!!!
下田: 同点ゴーール!
玉乃: ハ・ン・パじゃない……
下田: 逆転!逆転!Fマリノス逆転!

※参考:
http://blog.livedoor.jp/domesoccer/archives/51942965.html







伊藤翔のシルエットは分からなかった玉乃さん

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マリノスの逆転ゴールの後の場面で

玉乃: マリノスの選手、誰もゼロゼロ(1-1の間違い?)で終わっていいと思ってなかったですもん。
下田: ええ。
玉乃: (VTRを見ながら)ここの競り合いもそう、ここもそう、ここも!で、ごめんなさい、(ゴールしたのは)誰ですか?
下田: 伊藤です、伊藤。







試合を振り返る玉乃さん

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試合は広島1-2横浜FMで終了

下田: 樋口監督のFマリノス、逆転で広島を下しています!
玉乃: いやいやいや、これは……すごい試合になりましたね!
下田: えー、今日は玉乃淳さんとお届けしてまいりましたが、まず90分終えての感想を聞かせていただけますか。
玉乃: そんな冷静に言われても、突然!
下田: (笑)。いや、それが玉乃さんの仕事ですから。
玉乃: あ、すいません(笑)
下田: 冷静に振り返ってください。
玉乃: いや、前半は……なんだったんでしょうか?
下田: 睨み合いですね。
玉乃: 睨み合いですね。そうですね。
下田: はい。
玉乃: いやー、最後はちょっと……なんでしょう……汗でました。いっぱい。興奮しちゃいました。