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 文京区の国道254号(春日通り)で、道路を広げ、周辺環境を整える工事が進められている。都内でも交通量の多い地域で、安全確保のために歩道を拡幅。自転車専用レーンも設置する。今年度中の完成を目指す。

 道路の拡幅工事は、文京区の小石川5丁目交差点から東京メトロ丸ノ内線の茗荷谷駅前を通って、大塚5丁目までの約1・2キロ。国土交通省は、この区間を含む計1・8キロの拡幅工事を進めており、今回はその一環。全体の事業費は187億円で、1987年に事業着手した。

 工事区間は歩道が狭く、歩行者と自転車が混在し、通学する生徒も多い。国交省は「危険な状況」とみており、日中の12時間を調べると、歩行者交通量は約2万3千人に達した。23区平均の7倍にあたる。自転車交通量も約3500台で2倍だ。用地買収によって道幅を広げ、ゆとりある歩行空間を確保する狙いがある。