1. 経済

      LINE、米国で上場申請 海外展開を加速させる狙いか

       【ニューヨーク共同】米通信社ブルームバーグは17日、スマートフォン向け無料通信アプリを手掛ける「LINE(ライン)」(東京)が米証券取引委員会(SEC)にニューヨーク市場での株式上場を申請したと報じた。すでに東京証券取引所にも上場を申請している。  ラインは世界で5億人近くの利用者を抱えるなど急成長しており、上場によって海外展開を加速させる狙いがあるとみられる。  米国では年間売上高が10億ドル未満の企業は、申請時に詳細な上場計画を公表する必要がなく、ブルームバーグによると、ラインはこの手法で申請した。

    2. 社会

      「ギャンブルで借金」  ベネッセ顧客情報流出事件で容疑者供述

       ベネッセコーポレーションの顧客情報流出事件で、不正競争防止法違反の疑いで逮捕された元システムエンジニア(SE)松崎正臣容疑者(39)が、調べに対し「パチンコ、競馬のギャンブルなどで約170万円の借金があり、生活が苦しかった。お金が欲しくてやった」と供述していることが18日、警視庁への取材で分かった。  松崎容疑者は、昨年7月からデータの持ち出しを繰り返しており、警視庁は、名簿業者に売却して当面の金を得る目的だったとみて詳しい経緯を調べる。  逮捕前の任意聴取では「月に1、2回データを持ち出し、一つの名簿業者に15回、計約250万円で売った」と話していた。

    3. イベント

      「きぼう」の実物大模型も展示

       国際宇宙ステーションの日本実験棟きぼうの実物大模型などを集めた企画展「宇宙博2014」が、19日から9月23日まで千葉市美浜区の幕張メッセで開かれる。報道機関向けに18日、内覧会があった。  宇宙航空研究開発機構(JAXA)や米航空宇宙局(NASA)の協力を得て、宇宙開発の歴史や進化を間近に感じられるよう実物資料や大型のレプリカなど約500点を展示した。  きぼうの模型は実際に使われている素材で再現。1972年にアポロ17号の司令船が宇宙から帰還した際に開いたパラシュートや、スペースシャトル「アトランティス」の前方部分の実物大模型なども公開される。

    4. 日本代表

      仏で活躍 サッカーなでしこ・宇津木瑠美 W杯2連覇へ抱負語る

       フランスで活躍を続ける「なでしこジャパン」がいる。サッカー女子のフランスリーグ1部、モンペリエ所属の25歳、宇津木瑠美だ。昨季は18試合に出場し、守備的MFながら10得点を挙げてチームの4位に貢献した。「コンスタントに自分を出せたかな。充実したシーズンだった」。4季目となる2013-14シーズンを笑顔で振り返り、日本代表としてワールドカップ(W杯)2連覇が懸かる来季への抱負を語った。  ベトナムで行われた女子アジア・カップ初優勝を手土産に、ことし5月に帰国した宇津木の表情は充実に満ちていた。  シーズン終盤のモンペリエを離れ、日本代表でレギュラーをつかんだMFは1次リーグから全5試合に出場。オーストラリアとの決勝での決勝点のアシストを含めて、得意の左足で2ゴールを演出した。  「世界一なんだから、ここ(アジア)で勝たなくちゃいけない。アジアを制してこその世界。その順序は踏んでいきたかった」  川崎市高津区出身。3歳上の兄の影響で、物心がつく前からボールを蹴った。「サッカーは一生懸命プレーする中でいろんな駆け引きがあって、どれだけ引き出しがあるかが腕の見せどころ」。中学で名門・日テレの下部組織に入団。16歳で日本代表デビューまで上り詰めた。  その後は07年W杯、翌年の北京五輪に出場。日本で確固たる地位を築いていた10年に「オファーをもらい、せっかくの機会だったので」と悩むことなくフランスへ渡った。  「日本とは180度スタイルが違う。まず個人として何ができるかがベース」と語るフランスの1部リーグ。「フリーでパスを受ける動きや、コンタクトでつぶされないこと。ボールを持つ前の勝負で消されないことを一番習得しなくちゃいけなかった」  13-14年シーズンはそんな欧州のスタイルにも慣れ、多くの得点に絡んできた。年間ベストプレーヤー(最優秀選手)で日本人として初の2位に輝くなど周囲の評価も上がっている。  W杯2連覇を目指す15年シーズンもフランスで過ごす。帰国して日も浅いというのに「意外と(米ではなく)パンが食べたいかな」と浮かべた微笑に、異国にも十分に溶け込んでいる様子がうかがえる。  「今までやってきたことの継続。継続した先に成長があると信じてやることが大事。1年くらいじゃ成長できない」。年齢的には中堅選手でも代表歴は10年のベテラン。まとめ役も期待される。「日々をどう過ごすか。やり残さないことが最大の近道」と心に誓い、1年後の夢舞台に思いをはせた。  宇津木 瑠美(うつぎ・るみ) 川崎ウィングスFC、川崎フロンターレ・ジュニア(西梶ケ谷小)-日テレ・メニーナ(宮崎中)-日テレ・ベレーザ(栗原高、現在は座間総合)-フランス1部リーグ・モンペリエ。16歳で日本代表デビューし、2007年女子ワールドカップ(W杯)、08年北京五輪、11年女子W杯代表。左足の正確なキックと、頭脳的なプレーが持ち味の守備的MF。モンペリエでは昨季18試合10得点。168センチ、62キロ。川崎市高津区出身。25歳。公式サイトはhttp://rumiutsugi.com

    5. 高校野球

      17日の試合まとめ

       第1シードの横浜は浅間大基(3年)の2打席連続本塁打などで、厚木西に7―0の七回コールド勝ち。第3シードの立花学園は丸山楓(3年)の4打点の活躍などで延長十回に7―6で鎌倉学園を下した。第2シードの横浜創学館、第3シードの法政二も快勝した。  第2シードの南は延長十回の末、1―2で橘学苑にサヨナラ負けし、桜丘は4―8で大和に敗れた。  厚木は日大藤沢に10―8で競り勝った。日大藤沢の初戦敗退は1976年以来38年ぶり。永谷はエース加藤圭祐(3年)が旭を完封し、2―0で制した。

    6. 社会

      東海道新幹線、新横浜駅-小田原駅間で再開

      18日午後1時41分ごろ、新横浜駅-小田原駅間で、下り線の信号系統の異常を確認したため、JR東海はのぞみ355号(午後1時20分、東京駅発)を一旦停止させ、同区間の下り線で運転を見合わせていたが、午後1時57分に安全を確認し、運転を再開した。

    7. イベント

      浴衣でぶらり歩けばいいことあるかも よこすか開国祭に合わせ商店街団体が企画

       商店街の活性化につなげようと横須賀中央地区の五つの商店街店主らでつくる「ヨコスカダウンタウンクラブ」は26、27日、京急線横須賀中央駅前の広場をメーン会場としたイベント「ゆかたDEスカブラ」を開く。浴衣客は無条件で抽選会に参加できるようにするなど特典を付け、雰囲気を盛り上げたい考えだ。  同クラブは昨年10月に商店街店主ら9人が中心となって組織した団体で、今年2月には発足後第1弾となる「よこすかキッズフェスティバル」を実施。今回が第2弾のイベントとなる。例年夏に1週間の会期で行われ、約18万人が集まる「よこすか開国祭」に合わせて催される。  町を歩いてもらうためスタンプラリーを企画。同クラブではスタンプラリー用の専用うちわを約1万枚用意し、同駅前などで配る。来訪者は徒歩約10分の区間3地点に設けられたポイントを巡り、うちわにスタンプを集めていく。すべて集めた上で、イベント参加の約100店のいずれかで500円以上の買い物をすると、大型テレビや花火の観覧券、商品券など総額約100万円相当の景品が当たる抽選会に参加できる。  浴衣で来訪した客は男女問わず1回抽選会に参加できる。さらに浴衣で来訪した女性には地元の美容師によるヘアセットサービスを無料で行う。浴衣の販売会やステージイベントも実施する。  同クラブの陳寛明さん(34)は「2日間で千人の集客を目指したい」と意気込んでいる。午前10時~午後7時。問い合わせは同クラブ事務局電話070(5546)0345。

    8. 在日米軍・防衛

      オスプレイが厚木基地に再飛来、離陸

       首都圏に初飛来した米軍の新型輸送機MV22オスプレイ1機が18日、所属する普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に戻るため、駐機先のキャンプ富士(静岡県御殿場市)を離陸した。神奈川県の厚木基地で補給後、普天間に帰還する。  米軍はキャンプ富士からの離陸の様子を報道陣に公開。午前10時半ごろ、エンジンを始動。同55分ごろに移動を始め、ヘリモードで垂直に数十メートル上昇。基地上空を旋回してから厚木基地に向かい、午前11時20分ごろ到着、午後0時45分ごろに離陸した。

    9. 社会

      東日本中心に雷、大雨の恐れ

       気象庁は18日、東日本や北日本を中心に、20日にかけて局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降る恐れがあるとして、土砂災害や浸水、川の増水への警戒を呼び掛けた。落雷や竜巻、ひょうにも注意が必要としている。  気象庁によると、本州の上空約6千メートル付近に氷点下6度以下の寒気が流れ込んでいるほか、19〜20日に氷点下9度以下のさらに強い寒気が流入。東日本や北日本を中心に広い範囲で大気の状態が非常に不安定となる見通し。21日も寒気が残る恐れがある。  局地的には1時間に50ミリ以上の雨が見込まれ、竜巻などの激しい突風や落雷の恐れもあるとしている。

    10. マリノス

      日産、サッカー通じ世界にPR CFGと連携強化 「マリノスを勝てるチームに」

       J1横浜F・マリノス(横浜M)の筆頭株主・日産自動車(横浜市西区)が、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(マンC)などを保有するシティ・フットボール・グループ(CFG)との連携強化を進めている。5月の資本提携に続き、17日にはパートナーシップ締結を発表。横浜Mのチーム力強化を目指すとともに、成長分野のサッカーを通じて日産ブランドを世界にPRしたい考えだ。  「マリノスを勝てるチーム、利益を挙げて自立する持続可能なチームにしたい」。17日に日産のグローバル本社で会見したカルロス・ゴーン社長は、連携強化の意義をこう強調した。  CFGはマンCのほか、メルボルン・ハートFC(オーストラリア)、ニューヨーク・シティFC(米国)にも投資する世界的なサッカーネットワーク。特にマンCは2013~14年シーズンを制して2季ぶりにリーグ王者に返り咲いた、世界でも高い人気を誇るフットボールクラブの一つだ。  両社は5月、資本提携を伴うパートナーシップを締結。CFGが横浜Mの少数株主になり、トレーニング方式やメディカルケア、チーム経営や指導方法など、ピッチ内外のノウハウを横浜Mに提供している。Jリーグのクラブに外資企業が投資する初めてのケースだ。1月にマンチェスターに足を運んだ横浜Mの嘉悦朗社長は会見で「施設やノウハウ、テクノロジーの先進性やスケールに圧倒された」と振り返った。  さらに17日には、5年間のパートナーシップを締結したと発表。日産はマンCの公式オートモーティブ・スポンサーになり、四つのフットボールクラブを応援する世界各国のサポーターに「NISSAN」をPRすることが可能になった。CFGのフェラン・ソリアーノCEO(最高経営責任者)は「まだ始まったばかり」としつつ、「日産ブランドが目に見える形で出てくる」と説明した。

    11. 社会

      茅ケ崎市が防災マニュアル作りで研修会 地域ごとの災害リスクを確認

       災害時に備え、地域の防災組織が活動する際の指針となるマニュアル作りを進めようと、茅ケ崎市が研修会を続けている。津波や火災、家屋倒壊など、地域ごとに異なる災害リスクを理解した上で、適切な防災活動や避難行動が取れる組織づくりを目指す。  地域住民らでつくる自主防災組織が、地域特性に合わせて円滑で効果的な活動を行えるよう、市は昨年12月に「自主防災組織活動の手引」を策定。災害時の活動マニュアルに位置付けるべき項目として、▽情報班、消火班、避難誘導班など必要な役割ごとにグループをつくる組織体制▽指定の集合場所と集合時の基準▽災害情報を伝達する際の系統図▽班ごとの役割と行動手順-を挙げている。  実際のマニュアル作成に役立ててもらおうと、市防災対策課ではことし6月から自主防災組織の構成員を対象に研修会を実施。三つのテーマを設定し、段階的に指導していく。  第1のテーマは「地域の災害リスク」。今月16日に行われた研修会では、18の自主防災組織から約40人が参加した。研修会では、震災時に死につながる3大要素とされる「家屋倒壊・家具の転倒」「津波」「火災」を取り上げ、それぞれの危険性や予防策、避難方法などを解説。市内の被害予測も説明し、海に近いエリアなら津波、木造住宅密集地域なら延焼火災といった地域特性に合わせた防災活動に取り組むよう呼び掛けた。  分譲団地「ホームタウン茅ケ崎」(同市下町屋3丁目)の自治会長を務める増森鉄平さん(70)は「自分たちが住む場所に一番適した防災活動を行えるよう、自治会でもすでにマニュアルを作っている。家具の転倒防止対策など研修で学んだことを生かし、さらに改良していきたい」と話した。  第1テーマの最終開催日は8月10日、第2テーマ「活動の流れ」は8~10月ごろ、第3テーマ「マニュアル作成手順」は11~12月ごろにかけて開催する予定。  申し込み・問い合わせは市防災対策課電話0467(82)1111。

    12. 経済

      ご長寿企業“長生き”の秘訣 川崎商議所が創業50年以上の市内20社紹介本

       川崎商工会議所(山田長満会頭)は、川崎市内で創業50年を超す企業の歴史や培われた経営ノウハウなどをまとめた書籍「かわさき長寿企業~半世紀の歩みとともに~」を発刊した。紹介するのは、バブル崩壊や東日本大震災など、さまざまな困難を乗り越え、存続してきた20社。そこには、事業の継続や発展のための“ヒント”が隠されている。  昨年5月の「かわさき百年企業~創業者の思い、今へ、未来へ~」に続く第2弾。今回取り上げたのは、工業炉の設計・施工などを手掛ける「東洋ロザイ」(川崎区)や飲食業の「丸大ホール」(同区)、プラスチック成形加工の「ユニオン産業」(中原区)など、創業50~100年の20社。長年存続を可能にしているノウハウや受け継がれてきた理念や技術、サービスを披露している。  このうち「川崎タクシー」(川崎区)は1958年設立。創業者・関英徳の思いや、街の発展とともに事業を拡大していった経緯のほか、99年には足腰の弱い高齢者でも乗降しやすい「ユニバーサルデザインタクシー」(UDタクシー)を全国に先駆けて導入した実績などがつづられている。  「20社の社長さんと日ごろから付き合っているが、皆さんチャレンジ精神旺盛で積極的」と山田会頭。「温故知新の発想で、今までの経営の良いところを残しながら、そこに新規性を取り込んできた」と、長寿企業として発展・成長してきた理由を分析する。  1社あたり8ページで全173ページ。1500円(税別)。山田会頭は「今後も出版を重ね、広く国内外に川崎の魅力企業を発信したい」と話している。  市内書店で販売しているほか、アマゾンなどのインターネット書店でも注文できる。問い合わせは、同商議所企画広報部電話044(211)4112。

    13. 自然・レジャー

      デートの記念にいかが? スマホで歴史的遺構ガイド 横浜赤レンガ倉庫で実験

       散策中に歴史的遺構の音声ガイドと映像がスマートフォンから流れ、名前入りのアルバム作成も-。横浜赤レンガ倉庫(横浜市中区)で18日から、スマホのアプリと連携した来館者向けサービスの実証実験が始まる。より深く赤レンガの情報を知ってもらうとともに、人気のデートスポットを訪ねた記念にしてもらう試みだ。  実験で使うのは、富士ゼロックス提供のスマホ用音声ガイドアプリと、外出先での写真印刷サービスを合わせた新サービス。  衛星利用測位システム(GPS)と連動した音声ガイドアプリで、赤レンガ倉庫内にある約100年前の日本初の荷物用エレベーター、鉄道レール、明治時代から残る石畳などの歴史的遺構約20カ所に近づくと自動的に案内が流れる。  今回のサービスが新しいのは、音声ガイドに加え、スマホで撮影した写真で、オリジナルの名前入りのアルバムがその場で印刷できる点だ。  スマホで名前を打ち込むなど一定の操作を行うと8桁の番号が得られ、赤レンガ倉庫1号館の1階受付にある「パブリックプリント」というプリンターに入力すると、A4判二つ折りの「赤レンガ思い出アルバム」が出力される。アルバムには当日の日付や撮影時間も入る。  同館の担当者は「訪問の思い出を深めるために、ぜひ使ってほしい」と呼び掛けている。  実証実験は9月30日まで。期間中、サービスは無料。アプリは「Media Trek」で検索、「SkyDesk Media Trek」をダウンロードする。

    14. 在日米軍・防衛

      時代の正体 米軍基地を問う 専門家が見るオスプレイの危険性

       米海兵隊の新型輸送機MV22オスプレイが18日、米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)に再び姿を現す。15日の初飛来から中2日、市街地上空での飛行の常態化を早くも予感させる。米軍基地の地元自治体の議員や市民でつくる基地監視団体「リムピース」の編集長、頼(らい)和太郎さん(65)は「オスプレイのリスクは従来の軍用機とは次元が違う」と警鐘を鳴らす。では、なぜ危険なのか。 ■初飛来の実態  オスプレイの沖縄配備を前にした2012年9月、日米合同委員会で交わされた合意事項には、こう記されている。  〈MV22は、通常、ほとんどの時間を固定翼モードで飛行する。運用上必要な場合を除き、MV22は、通常、米軍の施設及び区域内においてのみ垂直離着陸モードで飛行し、転換モードでの飛行時間をできる限り限定する〉  飛行中に両翼のプロペラの角度を変えることでヘリコプターのようにも、固定機のようにも飛ぶことができるオスプレイ。固定翼モードとは、プロペラを水平にして飛んでいる状態で、垂直離着陸モード(ヘリモード)はプロペラ角が85度以上、転換モードは1~84度になっていることを指す。  15日、厚木基地。北側の市街地上空に姿を現した機影に頼さんは目を凝らしていた。  プロペラは上を向いている。日米合意で「できる限り」避けられるはずの転換モードだった。  監視活動で訪れる沖縄でも目撃されている、日米合意の趣旨に反する飛行。頼さんは言う。  「国同士の約束事はあっけなく破られていた。米軍は日本の国民がオスプレイを不安視しているのを分かっているはずなのに、東日本最初の飛来でも配慮は全くみられない。今回の離着陸には、米軍の傲慢(ごうまん)さを読み取るべきで、黙っていたら、ますます危険な運用になる」 ■構造上の欠陥   ヘリモードでの飛行は、なぜ米軍の施設とその区域内に限られるのか。理由は、頼さんが「最大の問題点」とみる緊急時の墜落回避機能の脆弱(ぜいじゃく)さにある。  ヘリコプターであれば、エンジンが故障で停止しても、降下時の風力でプロペラを回し、不時着するオートローテーションと呼ばれる機能がある。  防衛省が作製したパンフレットでは、オスプレイもその機能を活用するとしているが、頼さんは「現行の米軍ヘリ『CH46』と比較して、オスプレイは重量が倍以上あり、プロペラが短く揚力が劣る。どちらが危険かは明白」と指摘する。  メーカーのボーイング社は緊急時には「固定翼モードで滑空して着陸することができる」と説明しているが、「転換モードで飛んでいた場合、固定翼モードに切り替える時間的な余裕はないはずだ」。  固定翼モードでの着陸もあくまでも非常事態を想定したもので、プロペラが水平のままでは滑走路に接触するため、通常はできない。直ちにモードが切り替えられない以上、着陸前は必ず転換モードで飛ぶことになる。沖縄・普天間飛行場では着陸の8キロ手前から転換モードで飛んでいると米軍は説明している。  頼さんは〈転換モードでの飛行時間をできる限り限定する〉とした合意自体、実態を無視した「リップサービス」とみる。「少なくとも過去7回の墜落事故では、ヘリモードでのものが3件、転換モードが4件。実際に危険かどうかは別として、こうした事実を受け止める必要がある」 ■自治体の総力  頼さんが強調するのは、米下院の政府直属の研究所でオスプレイの分析・評論に当たった専門家アーサー・レックス・リボロ氏の指摘だ。  〈民間の輸送機であれば連邦航空局の基本的な耐空性の要求を満たせない、ということの重大性はほとんど無視されている〉  米国内からも鳴らされる警鐘は、オートローテーションの能力不足を問題視したもので、頼さんは「日本の航空法の基準でも耐空性の基準を満たしておらず、安全な飛行を確保するために必要な耐空証明が取れない可能性が大きい」。  ではなぜ、オスプレイの飛行が許されるのか。「日米安全保障条約があるからだ。米軍基地が市街地に存在するから、必然として日本の市街地の上を飛ぶ。基準を満たしていない可能性のあるオスプレイが飛べるのは、日米地位協定や関連の特例法で日本の法律の適用除外となっているからだ」  では、住民の安全を守るべき自治体は、安全保障という国策を前に指をくわえているしかないのか。  頼さんは、沖縄の例を挙げる。市町村が県にオスプレイの情報を寄せる仕組みがあり、発見場所や飛行していた方角、飛行モード、基数、「バケツをつり下げていた」といった報告を寄せ合い、県がとりまとめている。頼さんは「地域ぐるみ、官民を挙げた総力戦だ」と強調する。  「どこを飛んでいるかといった目撃から、日米合意に反する違法な飛行がないかまで、すべての自治体の職員だけでなく、住民を巻き込んで情報を集約、蓄積する。それが、米軍側に『常に見張られている』という圧力になり、日米合意を守らせる力になる。それを続けていくことが厚木基地の『使いにくさ』にもつながっていく」 ◆オスプレイ 米軍の新型主力兵員輸送機。主翼両端のプロペラの角度を変えることでヘリコプターのような垂直離着陸と、固定翼機並みの速度での長距離飛行ができる。開発段階から墜落事故が相次ぎ、安全性を懸念する声が根強い。米軍は沖縄県の普天間飛行場に2012年10月に海兵隊のMV22を配備し、13年9月までに12機を追加配備した。政府は18年度までの中期防衛力整備計画で、自衛隊に17機を導入すると明記、小野寺五典防衛相が購入費を15年度予算の概算要求に計上する考えを示している。

    1. グルメ

      キリンビールが新ブランドを来春発売 横浜工場などで試作

       キリンビールは16日、中長期的なプロジェクト「スプリングバレーブルワリー」を発表した。横浜工場(横浜市鶴見区)に新設した小規模醸造設備などでクラフトビールを製造。プロジェクトと同名の新ブランドを立ち上げ、9月下旬には第1弾の試作品をオンラインショップで販売、客の声を反映させて改良を加え、来春の発売を目指す。消費者、とりわけ若者のビール離れが業界の課題となる中、「培った伝統や技術を生かし、未来に向けた新しいビール文化を創造する」としている。  スプリングバレーブルワリーは1870年、米国人ウイリアム・コープランドが横浜・山手に開設したビール醸造所。キリンビールの前身・ジャパンブルワリーがこの地を引き継いだ。キリンビールにとって、新しい挑戦、パイオニア精神を象徴するとして新ブランドの名称に選んだ。  クラフトビールは横浜工場と、東京・代官山エリアに新設する醸造所で製造。当面はこの2カ所の併設店舗で販売する。横浜工場では、敷地内にあるパブブルワリー「スプリングバレー」を来春リニューアル。できたてのビールを提供するだけでなく、セミナーなども開催、ビールの文化、歴史を発信する。  新ブランド第1弾の商品名は「496」。9月下旬から来年2月にかけて同社のオンラインショップ「ドリンクス」で、試作品を限定販売する。旗艦商品と位置づける一方、今後は年間で約20種類の新商品を投入する方針だ。  都内で開催した発表会で、同社の磯崎功典社長は「嗜好(しこう)性、多様性、作り手のこだわりが楽しめる革新的なものづくりで、新しいビール文化を創造する」などと強調。目標生産量については「2020年ごろにはビール市場の3%に相当する6万~7万キロリットルを目指す」と明かした。

    2. 高校野球

      17日の神奈川大会

      ①11:00②13:30 ▽2回戦 【横浜スタジアム】 ①横浜 7-0 厚木西 ②城山 0-7 荏田 【保土ケ谷・神奈川新聞スタジアム】 ①南 1-2 橘学苑 ②平塚湘風 4-5 逗子 【バッティングパレス相石スタジアムひらつか】 ①桜丘 4-8 大和 ②大楠 3-10 市ケ尾 【大和スタジアム】 ①湘南学院 6-2 川崎工科 ②武相 5-1 上矢部 【サーティーフォー相模原球場】 ①横浜創学館 11-0 柏陽 ②岸根 0-7 百合丘 【横須賀スタジアム】 ①麻布大付 2-9 慶応藤沢 ②白山 3-16 山北 【藤沢八部球場】 ①立花学園 7-6 鎌倉学園 ②田奈 3-8 足柄 【等々力球場】 ①海老名 3-7 湘南 ②永谷 2-0 旭 【秦野球場】 ①茅ケ崎西浜 8-1 上鶴間 ②横浜桜陽 2-5 戸塚 【小田原球場】 ①弥栄 13-6 川崎北 ②吉田島総合 3-5 相模田名 【いせはらサンシャイン・スタジアム】 ①日大藤沢 8-10 厚木 ②相模原中等 2-0 座間 【俣野公園・横浜薬大スタジアム】 ①法政二 10-0 新城 ②県商工 1-3 鶴見大付 ※各試合のイニング速報は神奈川新聞モバイル(有料)で配信しています。

    3. 高校野球

      【今日の注目ゲーム】 日大藤沢 8-10 厚木

      〇厚木が打撃戦で日大藤沢下す  厚木が甲子園出場経験のある強豪・日大藤沢に打ち勝った。厚木は序盤、数少ないチャンスをスクイズなどで確実にものにし同点とすると、六回に杉本の三塁打などで逆転。七回に日大藤沢の下地に2点本塁打を打たれ再び勝ち越しを許したものの、その裏に敵失や五味の適時打などで逆転、突き放した。1回戦で二桁安打を放った打線はこの日も14安打と活発。野手もノーエラーでエース小林ら投手陣をもり立てた。  七回に適時打を放った厚木・主将五味の話 (1回戦後で負傷した)浜田の分まで打ちたいと思っていた。相手に点を取られても取り返せる自信があった。  厚木・佐々木圭監督の話 練習してきたバントや足を使った攻撃を生徒がしっかり実践してくれた。逆転されてもついていけば大丈夫だと伝えていた。大会前に私学と練習試合をしていたので、臆せずに戦うことができた。  日大藤沢・エース松原の話 春にけがして悔しかった思いを夏にぶつけようと思っていた。調子は良かったけど、相手の小技に焦ってしまった。初戦負けに終わってしまい、ベンチに入れなかった三年生に申し訳ない。でも自分のやるべきことはできた。悔いはない。  日大藤沢・主将齊藤の話 相手に勝ち越された後に逆転できたのは成長できた部分。でも最後にあと1本が打てなくて本当に悔しい。小林君にやられてしまった。

    4. 高校野球

      16日の試合まとめ

       第1シードの東海大相模は19―0で逗葉に五回コールド勝ち。同じく慶応は七回コールド8―0で伊志田を下した。第2シードの桐蔭学園はエース小室貴裕(3年)が平塚江南を2安打完封。第3シードの桐光学園、相洋もコールド勝ちし、山手学院は10―4で橋本に大勝した。  横浜翠嵐は2年生左腕の小林大雅が投打に活躍。延長十三回を投げ抜き、決勝スクイズも決めて1―0で上溝との熱戦を制した。  アレセイアは創部10年目で、横浜サイエンスフロンティアも4度目の挑戦で夏の大会初勝利。横浜南陵は松岡洸亮(2年)の2安打2打点の働きなどで3回戦進出を決めた。

    1. イベント

      【動画】ヨコハマ恐竜展 きょう開幕

       横浜市西区のパシフィコ横浜で16日に開幕する「ヨコハマ恐竜展2014~新説・恐竜の成長」が15日、報道陣に公開された。映画「ジュラシック・パーク」の主人公のモデルとなった恐竜学者ジャック・ホーナー博士が監修。世界最大のティラノサウルスの実物頭骨が展示される。  “恐竜の王者”とされるティラノサウルスの全身骨格や実物大ロボット、幼体から成長の各段階がそろったトリケラトプスの頭骨など約30点を展示。報道陣向けの内覧会に出席したホーナー博士は「恐竜はどう成長したか、という最新の研究成果を目にしてほしい」と来場を呼び掛けた。    8月28日まで。大人1800円、中学生以下900円、3歳以下無料。会場のパシフィコ横浜は、みなとみらい線みなとみらい駅から徒歩約3分。問い合わせは、恐竜展事務局電話045(664)6610。

    2. 高校野球

      16日の神奈川大会

      ①11:00②13:30 ▽2回戦 【横浜スタジアム】 ①慶応 8―0 伊志田 ②秦野総合 4―6 藤沢西 【保土ケ谷・神奈川新聞スタジアム】 ①相洋 7―0 愛川 ②厚木東 4―5 麻溝台 【バッティングパレス相石スタジアムひらつか】 ①桐蔭学園 4―0 平塚江南 ②大師 5―4 橘 【大和スタジアム】 ①西湘 1―3 厚木北 ②横浜翠嵐 1―0 上溝 【サーティーフォー相模原球場】 ①東海大相模 19―0 逗葉 ②横浜栄 1―9 横浜サイエンスフロンティア 【横須賀スタジアム】 ①アレセイア 8―1 神奈川大付 ②津久井 1―8 藤沢総合 【藤沢八部球場】 ①山手学院 10―4 橋本 ②相模原総合 5―3 関東六浦 【等々力球場】 ①二宮 4―11 小田原 ②横浜学園 1―12 平塚学園 【秦野球場】 ①七里ガ浜 10―7 茅ケ崎北陵 ②市川崎 2―12 横浜隼人 【小田原球場】 ①藤沢翔陵 11―4 県横須賀工 ②座間総合 4―5 住吉 【いせはらサンシャイン・スタジアム】 ①横浜南陵 3―1 藤沢工科 ②相模原青陵 5―6 神奈川工 【俣野公園・横浜薬大スタジアム】 ①桐光学園 10―0 湘南学園 ②高津 2―4 有馬 ※各試合のイニング速報は神奈川新聞モバイル(有料)で配信しています。

    3. 高校野球

      【今日の注目ゲーム】 大師 5-4 橘

      〇下級生投手の対戦、好ゲームに  大師の1年生右腕・中村が躍動した。大師は初回に二塁打やエラーなどで1点を先制。橘もその裏に1点を返したが、その後は中村と橘の2年生エース・寒水が踏ん張り、6回まで無失点。7回に大師が1死満塁から2番小林が中越え三塁打で勝ち越したが、橘が7、8回に3点返し1点差に。9回にも橘が2死から肥後が三塁打で出塁し、一打同点のチャンスだったが寒水が右飛で倒れゲームセット。中村は背番号10ながら伸びのある直球とスライダーなどを武器に橘打線を打たせて取り、8回自責点0の好投だった。  大師・中村の話 緊張したが、先輩たちに声をかけてもらって思い切って投げられた。変化球をうまく使えた。ピンチの場面でも相手の応援を自分の力に変えた。次の桐蔭学園戦でも、私学だとか気にしないでぶつかって勝ちに行く。  大師・小林の話 中村を楽に投げさせたいと思っていたので打てて良かった。桐蔭戦でも自分たちのほうが強いと思って戦う。  大師・野原慎太郎監督の話 今日は中村と守備に尽きる。(勝ち越し打の)小林は駆け引きのうまさと勝負強さがあるので信頼していた。

    4. ベイスターズ

      7/16の試合 横浜DeNA7-11広島

      【評】広島が今季最多の17安打で11点を奪った。追い付かれた直後の五回に会沢の内野安打などで2点を勝ち越し、六回は5安打を集めて3点を加えた。戸田は5回4失点でプロ初勝利。横浜DeNAは投手陣が崩れて連勝が5で止まった。

    1. 社会

      オスプレイが厚木飛来 市民抗議の中強行

       米海兵隊の新型輸送機オスプレイ1機が15日、米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)に飛来した。首都圏を含む東日本への飛来は初めて。過去に墜落などが相次いでおり、飛来中止を求めていた綾瀬市などは「誠に遺憾。容認できない」と反発。基地周辺では市民団体など約500人が抗議集会を開く中での強行飛来となった。  オスプレイは人員輸送のため、同日正午ごろ、米軍普天間飛行場(沖縄県)を離陸。午後3時25分ごろ、厚木基地の北側から接近して着陸した。同4時半ごろ、南側に向かって離陸し、約20分後にキャンプ富士(静岡県)に到着した。18日に普天間飛行場へ帰還する予定。  厚木基地周辺は250万人が住む全国屈指の人口密集地ながら、毎年のように部品落下や不時着などの米軍機のトラブルが相次ぐ。オスプレイは世界各地で少なくとも7件の墜落事故が起き、多数の乗員が死亡しているだけに、2012年10月に配備が始まった沖縄県では大きな反対運動が起きている。  同年11月、厚木基地を訓練拠点として使用する計画が表面化。綾瀬市などは同機を飛来させないように繰り返し、国や米軍に求めてきた。 ◇米「今後本土各地に」  防衛省の辰己昌良報道官は15日の記者会見でオスプレイについて、米側から「今後広く本土各地の施設や区域に飛来する」との説明を受けていると明らかにした。  厚木基地や横田基地(東京都)のほか、自衛隊の演習場や航空イベントが開催される飛行場が想定されている。  辰己氏は、2015年度予算の概算要求に、沖縄県から自衛隊の演習場に訓練移転させるのに必要な基盤整備費用が盛り込まれるとの見通しも示した。 ◆オスプレイ  米軍の新型主力兵員輸送機。主翼両端のプロペラの角度を変えることでヘリコプターのような垂直離着陸と、固定翼機並みの速度での長距離飛行ができる。開発段階から墜落事故が相次ぎ、安全性を懸念する声が根強い。米軍は沖縄県の普天間飛行場に海兵隊のMV22を24機配備している。政府は2018年度までの中期防衛力整備計画で、自衛隊に17機を導入すると明記、小野寺五典防衛相が購入費を15年度予算の概算要求に計上する考えを示している。

    2. 高校野球

      15日の神奈川大会

      ①11:00②13:30  ▽1回戦 【保土ケ谷・神奈川新聞スタジアム】 ①新栄 1―8 氷取沢 ②綾瀬 0―3 松陽 【バッティングパレス相石スタジアムひらつか】 ①茅ケ崎 2―5 鎌倉学園 ②横浜立野 1―2 山北 【サーティーフォー相模原球場】 ①生田 3―12 慶応藤沢 ②大和南 11―5 横須賀明光 【横須賀スタジアム】 ①三浦臨海 2―12 霧が丘 ②東 0―2 百合丘 【藤沢八部球場】 ①翠陵 1―11 湘南 ②旭 9―4 大船 【秦野球場】 ①平塚工科 1―7 足柄 ②川崎総合科学 0―11 光明相模原 【俣野公園・横浜薬大スタジアム】 ①横浜旭陵 10―2 鶴見総合 ②柏陽 1―0 相原 ▽2回戦 【横浜スタジアム】 ①向上 10―1 横須賀総合 ②関東学院 13―0 希望ケ丘 【大和スタジアム】 ①日大 3―1 秦野 ②元石川 0―11 横浜商 【等々力球場】 ①鶴嶺 9―2 鶴見 ②上溝南 1―6 横浜清陵総合 【小田原球場】 ①大和東 6―7 県横須賀 ②横浜平沼 4―3 瀬谷西 【いせはらサンシャイン・スタジアム】 ①浅野 13―18 湘南工大付 ②藤沢清流 1―0 磯子工 ※各試合のイニング速報は神奈川新聞モバイル(有料)で配信しています。

    3. 高校野球

      14日の試合まとめ

       第96回全国高校野球選手権神奈川大会第3日は14日、保土ケ谷・神奈川新聞スタジアムなど11会場で1回戦22試合を行った。  甲子園出場校同士の対決となった横浜商大―横浜隼人は、隼人が九回2死一、二塁から藤澤浩太(3年)の右前適時打で3―2としてサヨナラ勝ちを収めた。  川崎北は6―3で横浜緑ケ丘に逆転勝ち。1点を追う六回1死から大木捷(同)の満塁本塁打で試合をひっくり返した。  上鶴間は同点の九回に適時打などで3点を挙げ、7―4で追浜を振り切り、座間は2投手のリレーで新羽の追撃をかわして4―3で接戦をものにした。  第4日は15日、12会場で1、2回戦24試合を行う。