彗星は「アヒル」形、欧州探査機ロゼッタが核を撮影
2014年07月18日 19:03 発信地:パリ/フランス
このニュースをシェア
×欧州宇宙機関(ESA)が公開したチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P/Churyumov-Gerasimenko)の画像。彗星探査機ロゼッタ(Rosetta)に搭載された実験機「フィラエ(Philae)」のオシリスカメラ(OSIRIS Narrow Angle Camera)が撮影した(2014年3月27日公開)。(c)AFP/ESA/MPS for OSIRIS-Team MPS/UPD/LAM/IAA/SSO/INTA/UPM/DASP/IDA
【7月18日 AFP】欧州宇宙機関(European Space Agency、ESA)は17日、今年11月に彗星探査機ロゼッタ(Rosetta)が着陸予定のチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P/Churyumov-Gerasimenko)について、「非常に型破りな」「アヒルに似た形」をしていると発表した。
チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星はまだ太陽から遠く離れた位置にあり、本体の岩石(核)は氷に覆われている。ESAの公式ウェブサイトによれば、この核は平べったく長い部分と、球根のような形状の部分の2つから構成されていることが、ロゼッタが撮影した最新画像で確認されたという。
ロゼッタは8月にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に最接近し、楕円形の公転軌道で太陽に近づいていく彗星を追尾する計画だ。
ロゼッタミッション責任者のフレッド・ヤンセン(Fred Jansen)氏は、今後さらなる分析やモデリングを行い、奇妙な形をした彗星の周りを飛行する最適な方法や、着陸機を彗星に下ろす方法を見つける必要があると指摘した。
「われわれは現在、彗星の形状がかなり複雑であることを示唆する画像を目にしている。ただ、結論を急ぐ前に知るべきことがまだたくさんある」(ヤンセン氏)
ESAが公開した彗星の画像は、ロゼッタが14日に1万2000キロ離れた場所から撮影した高画素画像に画像処理を施し、さらに滑らかに変換したものだ。20分間隔で連続撮影された画像36枚で構成された彗星の動画も公開されている。
ESAによると、2つの部分からなる天体は「接触連星」として知られ、特に珍しいものではないが、これらの天体がどのようにして形成されたかは不明だという。
チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の最新画像は、ESAの公式ブログ(http://blogs.esa.int/rosetta/2014/07/17/the-dual-personality-of-comet-67pc-g/)で見ることができる。(c)AFP
関連記事
本日の必読記事1日2回更新
このニュースの関連情報
おすすめ写真特集
【写真特集】見納め!W杯の美女サポーター
【特集】増え続ける中国のコピー建築・構造物
