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人間国宝に柳家小三治さんら7人
7月18日 17時14分

人間国宝に柳家小三治さんら7人
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伝統的な芸能や工芸の分野で高い技術を持つ重要無形文化財の保持者、いわゆる人間国宝に、古典落語の柳家小三治さんら7人が新たに認定されることになりました。

これは18日、文化庁の文化審議会が下村文部科学大臣に答申したものです。
新たに人間国宝に認定されるのは、古典落語の柳家小三治さん、本名・郡山剛藏さん、74歳。
能囃子方太鼓の三島元太郎さん、78歳。
能シテ方の梅若玄祥さん、本名・梅若善政さん、66歳。
色絵磁器の十四代今泉今右衛門さん、51歳。
刀剣研磨の本阿彌光洲さん、本名・本阿彌道弘さん、75歳。
彫金の山本晃さん、70歳。
木工芸の須田賢司さん、60歳の合わせて7人です。
このうち柳家小三治さんは人物や情景を巧みに描写し、ひょうひょうとした味わいのなかに自然なおかしみを醸し出す芸が、古典落語を正しく高度に体現していると評価されました。
これで、人間国宝の認定は116人になり、技の向上や後継者の育成のため毎年、国から200万円の助成金が交付されます。

落語家の人間国宝は3人目

人間国宝に認定された十代目柳家小三治さんは東京生まれの74歳。高校を卒業後、昭和34年に、五代目柳家小さんに入門し、昭和44年、真打ちに昇進すると同時に師匠の前の名前である柳家小三治を襲名しました。
小三治さんは、江戸の町に生きるあらゆる登場人物を巧みに演じ分ける卓越した人物描写で知られ、「厩火事」や「長屋の花見」など柳家伝統のこっけいばなしを軸に、本格的な古典落語をひょうひょうと語る芸風で人気を集めています。落語家で人間国宝に認定されたのは、小三治さんの師匠で12年前に亡くなった五代目柳家小さん、現役の上方落語の第一人者、三代目桂米朝さんに続き3人目です。人間国宝に認定されたことについて小三治さんは、「認定の知らせをいただいたときはとてもうれしかったです。ただ、私にとっては寄席に来るお客さん1人1人が私の審査員で、皆さんが喜んでくださることがいちばんうれしいことです。私は落語が好きですから、これからも自分が信じる道を追い求めていきたいです」と話しています。

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