後藤洋平
2014年1月24日03時00分
広島市出身の女優、杉野希妃(きき)さん(29)がプロデューサーを務めた映画「ほとりの朔(さく)子」(深田晃司監督)が2月、広島市と尾道市で公開される。作品は昨年11月のフランス・ナント三大陸映画祭でグランプリを受賞。杉野さんは22日に地元に「凱旋(がいせん)」し、「広島出身で映画界に身を置く者として、平和な世の中になればと思って映画を作り続けている。一人でも多くの人に見てほしい」と話した。
作品は大学受験に失敗した朔子が叔母と避暑地で過ごし、そこで出会う人々との人間関係を描く。複雑な事情やしがらみを目の当たりにして揺れ動く、少女から大人の女性への過程の一部を切り取った「ひと夏の物語」だ。原発問題や、一般のホテルとして営業許可を受けながら実態はラブホテルとして使われている「偽装ラブホ問題」なども織り込まれている。
ナント三大陸映画祭ではグランプリ「金の気球賞」と「若い審査員賞」をダブル受賞。主演は二階堂ふみさん。叔母役の鶴田真由さんの繊細な演技も光る。
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朝日新聞社会部
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