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「電源喪失は津波原因」規制委が報告案
7月18日 21時22分

東京電力福島第一原子力発電所の事故の分析を続けている原子力規制委員会の専門家会議は1号機で非常用電源が失われたのは津波が原因と結論づけ、地震の可能性を指摘した国会の事故調査委員会と異なる見解を盛り込んだ中間報告の案をまとめました。

原子力規制委員会は国会の事故調査委員会がおととし7月にまとめた福島第一原発事故の報告書の中で未解明の問題とした項目の分析を続けていて、18日開いた専門家会議で中間報告の案を示しました。
この中では、1号機の非常用電源が失われた点について、国会の事故調査委員会の報告書は「津波が到達する前に非常用電源が失われた」として地震が原因の可能性を指摘していましたが、専門家会議は、この報告書がまとまったあとに見つかったデータなどから、津波の到達と電源喪失の時刻が一致しているとして、津波が原因と結論づけています。
また、国会の事故調査委員会が地震で配管に亀裂ができて炉心損傷に至った可能性があるとした点について、専門家会議は「津波が到達する前に漏えいが起きたという記録は確認できず、炉心損傷に至ったとは考えられない」としています。
専門家会議では、今後も調査を続けるとともに国会の事故調査委員会の元委員の意見も聞いたうえで、正式な報告書をまとめることにしています。

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