中国が米ウェスチングハウス製の原子炉稼働を延期、点検強化で
[北京 18日 ロイター] - 中国国有の国家核電技術公司(国家核電、SNPTC)は、初の原子炉の稼働開始を2015年末以降に延期すると明らかにした。新華社が報じたもので、安全点検の強化が目的だという。
原子炉は、東芝 (6502.T: 株価, ニュース, レポート)傘下の米ウェスチングハウス・エレクトリック製の加圧水型「AP1000」。
浙江省三門のプロジェクトでは、当初2013年末の原子炉稼働を予定していたが、すでに2014年12月までの延期が決まっていた。設計の変更や部品の一部の不具合により、稼働開始はさらに1年以上延びることになる。
国家核電の最高情報責任者、郭宏波氏は、稼働延期は福島第一原子力発電所の事故を受けた安全検査のためと説明。「最優先すべきなのは安全性とクオリティであり、期限のためにこれらを犠牲にすることはない」と述べたという。
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