Liberty ID-WSF ピープル・サービス

Common Social Layer
リバティ・アライアンスピープル・サービスの草稿をリリースした. Paul Madsen 氏曰く, A bit like a SOAP API into a FOAF repository.

People Service allows consumers and enterprise users to manage social applications such as bookmarks, blogging, calendars, photo sharing and instant messaging from a common layer within the ID-WSF 2.0 framework.
Liberty Alliance Releases People Service in Latest Version of Liberty Web Services

これはもう,

Federated Social Identity
連携ソーシャル・アイデンティティ

という言葉を出した段階でもう優勝決定だろう (どこでかはわからないけど).

ホワイトペーパーでは想定される適用例として以下のようなシナリオを挙げている (4 ページ目):

アリスは自分の写真を photos.example.com (というオンライン・ストア) に置いている. 彼女はカリブで過ごした休暇の写真をそのサイトにアップロードし, 「バケーションの写真」 という名前でアルバムを作成する.

アリスは以前友人のボブに, 彼がグランド・キャニオンに遊びに行ったときの写真を延々 3 時間も鑑賞させられたことがあったので, 今度は彼女がボブに同じことをやり返そうと考える.

アリスが自分の写真をボブと共有するためには, 二人がそれぞれ持っている次のようなニーズを満たすシステムが必要となるだろう:

  1. アリスは自分の持っているすべての写真をボブに公開したくはなくて, ただ 「バケーションの写真」 だけを見せたい
  2. ボブは photos.example.com のアカウントを持っていないし, またアカウントを作成したくもない (たとえ, 作成しない限りはアリスの撮りまくったピンぼけ夕焼け写真が見れないとしても)
  3. ボブのメール・アドレスをアリスは知っているけど, 彼女は彼がそのメール・アドレスを photos.example.com に公開してほしくないことを知っている, もしくは予想している
  4. アリスは自分のいろいろなオンライン上のリソースへのアクセス, たとえば自分のプレゼンス情報をボブに通知したり, 自分の連絡先を変更したときにそれをボブのコンタクト・ブックが自動的に同期したりといったかたちのアクセスを, 将来的にはボブに許可してもいいかなと考えている. そこで, 彼女はボブとの実際の 「つながり」 を記録しておき, 将来役立てたいと考える.

で, ここにピープル・サービス (PS) を当てはめるとこうなる (6 ページ目):

  1. アリスは photos.example.com にアクセスし, 友人に写真を公開するためのサービスを選択する.
  2. photos.example.com はアリスの PS がどこにあるかを (Liberty の定義する標準メカニズムにより) 発見し, それが特定されたのちに, アリスの友達リストに載っているメンバ一覧を問い合わせる.
  3. PS は photos.example.com がアリスの代理として問い合わせているのだということを確認した上で, photos.example.com にメンバ一覧を返却する (この一覧がアリスに対し提示される).
  4. メンバ一覧はアリスが過去にオンライン・コネクションを確立したことのある人々により構成されているので, これからコンタクトしようとするボブの情報はこのリストにはまだ入っていない. アリスは photos.example.com に 「ボブ」 をリストに追加するようリクエストする. photos.example.com はアリスの PS に対し, ボブを追加するためのリクエストを送信する.
  5. アリスの PS は (これからボブに送ることになる) 招待状に対しボブが返答するための URL を返却する.
  6. photos.example.com は, アリスが自分の写真を公開したいことをボブへ伝えるべく, 彼への招待状を作成する. この招待状はアリスが利用可能なかたち (例: コピー & ペースト可能な HTML ページ) になっていて, 彼女はこれをボブに直接渡すことが可能となる. アリスはこの招待メッセージをボブにメールする. もしくはアリスがボブのメール・アドレスを photos.example.com に入力することにより, このサイトが直接ボブに送信するということも可能である.
  7. ボブが招待メッセージの本文にある URL をクリックすると photos.example.com へアクセスすることになり, そこで招待内容の詳細を確認することができる. もしここで彼が同意し, 自分とアリスとのオンライン・コネクションを彼女が記録することに対し許可を与えると, 彼は 5. でアリスの PS が返却した URL にアクセスすることになる.
  8. アリスの PS はボブに, 他のアイデンティティ・プロバイダにて管理されている彼のアカウントとのリンクを確立したいかどうかを尋ねる. もしボブが同意した場合 (かつ必要な業務関係が存在していると仮定して), アリスの PS とボブのアイデンティティ・プロバイダはリンクを確立する (Liberty 用語でいうところの 「彼らはボブと連携する」).
  9. アリスの PS はここでようやくボブのアイデンティティ・プロバイダに, photos.example.com でボブを識別するための識別子を問い合わせる. ボブのアイデンティティ・プロバイダは識別子を生成し, これをアリスの PS からは判読できないように暗号化した上で, アリスの PS に返却する.
  10. アリスの PS はその暗号化されたボブの識別子を photos.example.com に送り, photos.example.com は復号化したのちにその識別子に対し適切な権限を与える.
  11. ふたたびボブが photos.example.com へアクセス (まず彼は自分のアイデンティティ・プロバイダへログインした上で) すると, photos.example.com が彼のことをアリスが権限を与えた誰かであると認識し, 彼は目的の写真を見ることができるようになる.

くわしくはホワイトペーパー仕様 ホワイトペーパー仕様 (5/19/2008: リンク切れを修正. ご指摘ありがとうございます)をどうぞ.

Comments:

Post a Comment:
Comments are closed for this entry.
About

tkudo

Search

Archives
« July 2014
SunMonTueWedThuFriSat
  
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
  
       
Today