鷹見正之
2014年7月18日15時56分
サッカー・Jリーグ1部(J1)がワールドカップ(W杯)の中断期間を終えて再開した。18チーム中15位という低迷からの脱出を図る名古屋グランパスには、順位とともに、もう一つ目指すものがある。女性ファンの獲得だ。
再開後初戦となる19日の豊田スタジアムでの徳島戦を前に、グランパス広報グループの梅村郁仁さんはつぶやいた。「盛り上がる前に終わってしまった感じだ」。W杯ブラジル大会を機にサッカーに興味のなかった女性客を取り込む。そんな目算だったのが、日本代表は1次リーグ敗退と期待外れだったからだ。
J1セレッソ大阪の「セレ女」、プロ野球では広島の「カープ女子」など、プロスポーツでは女性人気の高さが集客増加につながるという説がある。だが、グランパスは「女性客がJリーグ平均より少ない」(梅村さん)。
Jリーグが年1回、各クラブのホーム試合で実施する観戦者調査で、昨季の女性比率はJ平均37・4%だったのに対し、グランパスは32・4%でJ1では下から4番目。質問項目が統一された2004年からJ平均を上回ったことがない。
1試合平均入場者数は、優勝して2万人近かった10年を除き、例年は1万5千~1万7千人で推移。今季はここまで1万9418人だが、これはW杯中断前、5月3日に「セレ女」のセ大阪との試合で、豊田スタジアムの動員記録を更新する3万8966人が入場して平均を押し上げたからだ。
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