Updated: Tokyo  2014/07/18 17:19  |  New York  2014/07/18 04:19  |  London  2014/07/18 09:19
 

GPIF運用委員に水野氏、コラー・キャピタル首脳-初の助言役も (1)

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  7月18日(ブルームバーグ):田村憲久厚生労働相は、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の新たな運用委員に英プライベートエクイティ(PE、未公開株式)投資会社コラー・キャピタルの水野弘道パートナーを18日付で任命した。政府関係者によると、水野氏はGPIFで初となるアドバイザーにも就任した。

厚生労働省の発表資料によると、水野氏は1965年生まれ。大阪市立大学法学部を卒業後、住友信託銀行(現三井住友信託銀行)に入行した。米ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院で経営学修士号(MBA)を取得。2003年2月にコラー・キャピタルのパートナーとなった。ロンドン在勤だが、世耕弘成官房副長官が座長の「官民ファンド総括アドバイザリー委員会」などで有識者委員を務めている。

事情に詳しい政府関係者はブルームバーブ・ニュースに対し、水野氏はGPIF設立後で初となるアドバイザーに10日付で就任したと説明した。豊富な実務経験に基づき、GPIFの業務や組織統治(ガバナンス)改革について、三谷隆博理事長に助言する。

GPIFの運用委員会は中期計画などの審議や積立金運用状況の監視に加え、重要事項に関して三谷理事長に意見したり、建議することができる。運用委員の枠は11人以内で任期は2年間。再任の制限はない。経済・金融に高い識見を持つ人物や学識経験者などから厚労相が任命することになっている。6年間務めた産業革新機構の能見公一社長は任期満了となる10日付で退任した。

「運用委員を刷新」

政府は4月までに任期を終えた運用委員のうち、味の素の大野弘道常務執行役員のみを再任。早稲田大学大学院の米沢康博教授、野村総合研究所の堀江貞之上席研究員、東洋大学文学部の佐藤節也教授、学習院大学経済学部の清水順子教授、連合総合生活開発研究所の菅家功専務理事、三菱総合研究所の武田洋子チーフエコノミストの6人を新たに任命している。現時点の運用委員の数は水野氏を含め8人となる。

運用委員会の委員長は委員が互選で選ぶ仕組みで、公的・準公的資金の運用・リスク管理の高度化を議論する政府有識者会議の伊藤隆敏座長の代理を務めた米沢氏が就任している。委員長代理となった堀江氏と菅家氏も同会議のメンバーだった。

水野氏が務めるコラー・キャピタルは、PE部門の運用資産が07年時点で45億ドルと世界最大だった。全米最大の公的年金、カリフォルニア州職員退職年金基金(カルパース)も出資している。過去には、英・オランダ系ロイヤル・ダッチ・シェルと10億ドル規模の共同投資(JV)も手掛けた。

同社のウェブサイトによると、水野氏は日本のアドバンテッジパートナーズ やインドのICICI銀行 とのベンチャーキャピタル(VC)など9つのファンドでアドバイザーを務める。

記事に関する記者への問い合わせ先:東京 野沢茂樹 snozawa1@bloomberg.net;東京 北中杏奈 akitanaka@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Garfield Reynolds greynolds1@bloomberg.net崎浜秀磨, 山中英典,青木勝

更新日時: 2014/07/18 16:04 JST

 
 
 
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