2014年7月18日15時01分
通信教育大手ベネッセホールディングス(HD)の顧客情報大量流出事件で、不正競争防止法違反容疑で警視庁に逮捕された外部会社の元システムエンジニア(SE)松崎正臣容疑者(39)=東京都府中市=が、内部での問題発覚後も約2千万件の情報を持ち出していたことが、捜査関係者への取材でわかった。
ベネッセHDによると、同社側が流出に気づいたのは6月26日。IT企業「ジャストシステム」からのダイレクトメールを受け取った顧客から「個人情報が漏洩(ろうえい)しているのではないか」との問い合わせが急増したため、27日に全面的な調査が始まった。
捜査関係者によると、ベネッセHDの顧客データベース管理に携わっていた松崎容疑者は27日、子会社「シンフォーム」(岡山市)の東京支社多摩事業所(東京都多摩市)内で、業務を装ってデータベースから約2千万件の情報をダウンロード。私有のスマートフォンに内蔵されたマイクロSDカードに転送していた。発覚に気づいていなかったとみられる。
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朝日新聞社会部
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