脱法ハーブ密輸、日本人と韓国人を逮捕

購入者56人書類送検

 ソウル地方警察庁麻薬捜査隊は、昨年10月から今年3月にかけ、日本で「脱法ハーブ」と呼ばれる薬物10キロを日本から輸入し販売したとして、日本人Y容疑者(42)と韓国人H容疑者(30)を逮捕した、と17日発表した。また、両容疑者から薬物を購入し使用した56人を書類送検した。この薬物は覚せい剤の主成分・アムフェタミンにヨモギの葉やハーブなどを混ぜたもので、大麻のように火を付けて煙を吸うと、強い興奮状態になったり幻覚症状が現れたりするため、使用した者は麻薬と同様の処罰を受ける。

 警察によると、Y容疑者は薬物を手荷物に隠して入国したり、国際スピード郵便(EMS)を利用したりして、15-25日間隔で薬物を韓国に持ち込んだ。EMSを利用する場合は、中身を日本産の緑茶に見せ掛けた。Y容疑者とH容疑者はこのような手口で韓国に持ち込んだ薬物を、1袋(3グラム)当たり15万-20万ウォン(約1万5000-2万円)で販売した。警察の関係者は「容疑者らが持ち込んだ薬物は計10キロ、時価6億ウォン(約5900万円)で、全て市中に出回ったとみている」と説明した。

 容疑者らはインターネット上に広告を出して集めた会員だけに薬物を販売していた。地方の場合、韓国高速鉄道(KTX)を利用した宅配便で送るケースもあったが、主に直接会って取引していた。

 警察は「ハーブが混ざっていたため、麻薬探知犬もにおいを判別するのが難しく、大胆に密輸できたようだ」と説明した。

郭来乾(クァク・レゴン)記者
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