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マレーシア航空機 ウクライナで墜落 撃墜か
7月18日 9時12分

マレーシア航空機 ウクライナで墜落 撃墜か
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乗客乗員295人を乗せてオランダからマレーシアに向かっていたマレーシア航空の旅客機がウクライナ東部で墜落し、ウクライナ政府は、旅客機が撃墜されたとの見方を示しました。

墜落したのは、乗客280人、乗員15人を乗せてオランダのアムステルダムからクアラルンプールに向かっていたマレーシア航空17便のボーイング777型機です。
マレーシア航空によりますと、旅客機は日本時間の17日午後11時15分にロシアとの国境からおよそ50キロ離れたウクライナ東部で交信を絶ちました。
ウクライナ政府は、東部のドネツク州で旅客機の残骸が見つかり、旅客機が墜落したことが確認されたとしています。
現場では捜索活動が行われていますが、壊れた機体の破片が広範囲にわたって散乱しているほか、親ロシア派の武装集団が事実上掌握している地域のため、治安が不安定で捜索は難航しているということです。
またウクライナの保安当局は旅客機が撃墜されたとの見方を示し、親ロシア派の関与の可能性を指摘しています。
これについてウクライナのポロシェンコ大統領は、「ここ数日間でウクライナの軍用機2機が撃墜されていて、マレーシア機が撃墜された可能性は否定できない」と述べています。
これに対して親ロシア派は、「ウクライナ軍が撃墜した」として、主張が真っ向から対立しています。
また、アメリカのバイデン副大統領は、「事故ではなく、上空で撃墜されたようだ」と述べるとともに、ウクライナに調査チームを派遣する考えを明らかにしました。
さらにマレーシアのナジブ首相も旅客機の墜落を確認したうえで、ウクライナ政府の調査チームにマレーシアも加わりたいとの考えを示しました。
マレーシアやオランダの日本大使館は、マレーシア航空に問い合わせるなどして旅客機に日本人が搭乗していなかったか確認を急いでいます。

プーチン大統領「見過ごすことはできない」

ウクライナでマレーシア航空機が墜落したことについて、ロシアのプーチン大統領は18日、モスクワ郊外の公邸にメドベージェフ首相ら閣僚を集め、犠牲者に哀悼の意を示して黙とうをささげました。
プーチン大統領は、「ウクライナ東部が平和で、戦闘が再燃しなければ、事件は起きなかっただろう」と述べたうえで、「この恐ろしい悲劇に対して事件の起きた国に責任がある」と述べて、責任はもとよりウクライナ政府にあるとの考えを示しました。
また、プーチン大統領は、「事件は全く容認できるものではなく、客観的な情報や結論が得られるまで誰も見過ごすことはできない」と述べ、ロシア政府としても、事件の詳しい調査に取り組むよう指示しました。

首相「国際社会と共に究明」

安倍総理大臣は18日午前8時半ごろ、総理大臣官邸で記者団に対し、「犠牲となられた方々のご冥福をお祈りし、ご家族の皆様に心からお悔やみを申し上げたい。邦人の乗客の有無について確認するように指示し、現在、確認中だ」と述べました。
そのうえで安倍総理大臣は、「原因は、しっかりと究明していかなければならず、国際社会でも究明していく必要がある。日本としてできることがあれば国際社会と共に行っていきたい。このあと国家安全保障会議=NSCで、原因究明、情報分析、情報収集の状況等について話をする予定だ」と述べました。

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