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Google Glass の活用は既に始まっている!
Google Glassが一般向けに発売される日が、いよいよ間近となってきている。Googleは、Google Glassのベータ版が購入可能となる「Glass Explorer」プログラムの対象を、アメリカ以外の国々に拡大している。また日本でも、Google Glassが総務省の「技術基準適合証明(技適)」を通過し、販売開始への環境が整いつつある。このような状況の中で、Google Glassを自社ビジネスで活用しようとする動きが活発になっており、多くの企業がコンセプトの発表や実証実験を開始している。今回は、Google Glassを活用している事例について、「サービスを受ける側(お客さん)がGoogle Glassを装着する場合」と「サービスを提供する側がGoogle Glassを装着する場合」に分けて紹介する。
出典: Google Glass How-to: Getting Started – YouTube
サービスを受ける側がGoogle Glass を装着する場合
(1) 位置情報を利用したアパレル向けO2Oサービス
株式会社ACCESSは、2014年6月24日に、同社の位置連動型コンテンツ配信ソリューション「ACCESSTM Beacon Framework (ABF)」が、大手アパレルメーカー、ナノ・ユニバースのスマートフォン向けストアアプリケーションに採用されたことを発表した。「ABF」により、iBeaconモジュールとGPSによる位置情報を利用して、店舗に近づいたユーザへのセール情報の配信やクーポンの配信などのO2Oサービスが提供可能となる。プレスリリースでは、スマートフォンだけでなく、Google Glassとの連携例も示されており、新しい形のO2Oサービスとして注目を集めている。
引用元: 株式会社ACCESSプレスリリース
(2) リクルートテクノロジーズが仕掛ける「未来レストラン」
株式会社リクルートテクノロジーズは、2014年3月27日に、スマートデバイス体験イベント「未来レストラン」を開催した。イベントでは、スマートグラス、iBeacon、AR、Kinectなどを用いて、未来のレストランの様々なコンセプトを体感することができる。スマートグラスを用いた展示では、机上のマーカーを認識することによって擬似的に電子メニューが浮かび上がるAR(拡張現実)システムが紹介されていた。また、公式ブログ上で公開されているコンセプトムービー内でも、スマートグラス越しに見える電子メニューのイメージが提示されている。なお、イベントではスマートグラスとしてGoogle Glassではなく、VUZIX社の片眼ヘッドマウントディスプレイM100が利用されていたようだ。
引用元: スマートデバイス体験イベント、”未来レストラン”へようこそ! | Advanced Technology Lab