【スピーカー】
バーグハンバーグバーグ シモダテツヤ 氏、セブ山 氏、原宿 氏
デイリーポータルZ 編集長/ウェブマスター 林雄司 氏
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[第033回] DPZとオモコロが語るおもしろメディア論 バーグハンバーグバーグTV
デイリーポータルZ編集長へバーグから本気の質問
セブ山:今回もはじまりました、バーグハンバーグバーグTV。前回に引き続きデイリーポータルZのウェブマスター、林雄司さんにゲストとして来ていただいております。よろしくお願いします。
林雄司氏(以下、林):よろしくお願いします。
セブ山:前回せっかく来ていただいたのに、派手なシャツの話しかしなかったので。
シモダ:学びたかったことですからね。
原宿:興味深かったです。
セブ山:すごく有意義な回でした。我々もデイリーポータルZを追いかけてるんで、サイトの運営のコツなんかも聞いていきたいんですが。
シモダ:(手を上げて)僕、いいっすか?
セブ山:はい、シモダくん。さっそくお願いします。
シモダ:編集部あると思うんですけど、その編集部の中に「あ、この女いいなあ~」って思うことあるんですか?
セブ山・原宿:(笑)。
林:編集部の中で?
シモダ:「抱きたいなぁ~」みたいなのって。
林:ないです。
シモダ:すいません。
原宿:抱きたい女のタイプは?
林:そんな、ないっすよ。
シモダ:知的かバカな女だったらどっち?
林:そりゃ知的ですね。
シモダ:知的な女が抱きたいんですね。
林:……この話、まだ続くのかな?
セブ山・シモダ・原宿:(笑)。
デイリーポータルZが下ネタをやらない理由
シモダ:デイリーポータルZって、基本的に下ネタはやんない?
林:やんないですねー。
シモダ:めっちゃスケベそうな顔じゃないですか、失礼ですけど。
セブ山:失礼ですよ。ほんとに失礼だよ!
林:下ネタをやりたいんだけど……。なんか、すごい下品になっちゃう人っているじゃないですか。それって、もうその人のキャラだから。
シモダ:確かにね。さらっとイケる人っていますから。
林:「君の下ネタ、脂っこいからダメ」って言うと人格否定みたいになるじゃないですか。
シモダ:でも、下ネタを禁止すると支持層が広がるじゃないですか?
林:そう、そうなんです。『死ぬかと思った』って本を作ってて、
あれ、半分以上うんこ漏らす話なんです。テレビの収録の時に芸能人に渡したんですよ。名前、忘れちゃったけど。そしたら普通に楽しく読んでて、うんこのとこだけ「うわ~」って言うんですよ。こういう人いるんだ、「うんこ」って書いたほうが面白いじゃん、って。
シモダ:まあ、楽しいもんですよねぇ。
林:「うんち」って言ってる奴を見るとなんかダメだと思う。
シモダ:確かに。
林:むしろ「ち」のほうがねっとりして汚いかな。
シモダ:そうなんですよ。ピッとやって指に付いているやつが「うんち」って感じ。
林:「うんこ」はもっと遠い。村上春樹みたい。乾いてる。
シモダ:うんこ界の村上春樹。
「ち○こ」の呼び方で世代がわかる
シモダ:「ちんこ」と「ちんぽ」の違いみたいなのあるじゃないですか。「ちんぽ」もいいカッコしてるような。
林:「ちんぽ」のほうがね。
シモダ:林さんから「ちんぽ」って……。はじめて聞いたかも。
林:俺、1回調べたんですけど、ちんこの呼び方で年齢が出ないですか?
セブ山・シモダ・原宿:あー。
林:50近い人だと「ぽこちん」とか。あれ、老人感ありますよね。
シモダ:林さんはちんぽ世代?
林:俺、「ちんこ」ですね。ガチャポンじゃなくてガチャガチャって言う世代だから。ガチャポン世代が「ちんぽ」なんじゃない?
原宿:さっきから「うんこ」と「ちんぽ」の話しかしてない。
マンネリを打破する方法
セブ山:そうですよ。もっと僕はメディア論みたいなのを聞きたい。林さん、未だにやりたいことがどんどん湧き出てくるって話をされてて……。
シモダ:「もうマジで飽きた!!」とかないんですか?
林:年に2回ぐらい「もう飽きた」ってなる。
原宿:飽きたってなったらどうするんですか?
林:飽きてもなんとなく続ける。
シモダ:時が過ぎればだんだん……。
林:またやる気出るよね。デイリーの他のライターの記事読んだり、オモコロ読んだりすると、「俺もやろ~」って。
原宿:なるほど、人の作品を読む。
シモダ:僕もマンネリしてた時ありましたよ。ただみんなが自動で書いてた。自動書記だったんですよ。ただ、ある日見て「おもろいなー今日!」って。毎回初見なんで知らんかったから。ああいう面白さは刺激になってましたね。
原宿:記事の内容に関して怒ったりは?
林:内容に関しては言いますよ。「お前の顔写真多すぎ」とか、そういうの言いますね。
シモダ:ああ、なるほど。
原宿:顔写真多いとちょっとウルサイ。
林:ちょっと多すぎ。全部に写ってるだろう、みたいな時は。
シモダ:出たがり感みたいなのはね。
林:イラッとする。
シモダ:オモコロでよう見るわー出たがり感。
セブ山:メッチャみんな出てる。
シモダ:出たがり感溢れてるもん。
先駆者ならではの苦悩とは?
セブ山:インターネットのおもしろサイトとして最初にデイリー(ポータルZ)を始めたじゃないですか。そこに後からポッとオモコロが出てきたわけじゃないですか? この時、どう思ったんですか?
林:大歓迎。「お、やった!」って。
セブ山:なんか言うやついなかったんですか? スタッフの中に。
林:いや。何も。
シモダ:むしろ林さんの方から連絡くださった、僕に。
セブ山:え!?
林:仲間にしなきゃと思って。
シモダ:そうそう。
セブ山:めっちゃいい話じゃないですか。
シモダ:作って半年ぐらいの時にですかね。でも、「真似してるって思われたらどうしよう」ってそう思ってる奴らは、まだオリジナル性があるじゃないですか。完全に意識してる奴とかはどうなんですか?
林:すごい似てるなって……面白くねえなと思いますね。
セブ山:思うだけなんですか? ムカツクとか、なんやねんコイツ! みたいなのは?
林:テレビが納豆を1万回かきまぜた企画をやって、
林:デイリーがあのテレビの真似だって書かれたって時は……。
セブ山・シモダ・原宿:あ~
林:面白いな♪ って。
セブ山:(笑)。で、どうするんですか? その場合。「はいはい、面白いなーこいつら」って思うわけじゃないですか。
林:思ってFacebookにガガッって、嫌味書いて「自分だけ公開」にして保存。
シモダ・原宿:(笑)。
セブ山:(シモダを指さして)同じことやってる!!
(一同笑)
シモダ:まあまあまあ、元編集長だから。そういうスキルはやっぱありますよ。
シモダ:うわーーって書いてドカーンと投稿してやりたいんやけど、指が迷いながらも……「非公開」って。
シモダ:パンドラの箱に詰めておかないと。面白いことだけ言っとかな。ピエロですから我々は。
セブ山:なるほどなー。
林:いつもズボンのチャックが開いてるみたいに、ほんとにアホなんだなって。
セブ山:ほんとは入口入るときにワザと開けているのに、でも「ずっと家から開けてたんだよ」ってやらないといけない。
シモダ:それが大変なところかもしれない。
セブ山:確かに辛い。でもそれ聞いて安心しました。林さんも人間だったってことで。
シモダ:そういうことだね。
セブ山:林さんには記念の合間合間にゲストに来ていただくということで。
林:はい、いいですよ。でも派手なシャツ着ないとね。
原宿:次回は僕と一緒に。
セブ山:その時もまたよろしくお願いします。ということで、今回はゲストとして林雄司さんに来ていただきました。ありがとうございました。
シモダ・原宿・林:ありがとうございました。