シャープ:百数十億の赤字に 4〜6月期
毎日新聞 2014年07月17日 21時55分(最終更新 07月17日 22時43分)
経営再建中のシャープの2014年4〜6月期連結決算は、最終(当期)損益が百数十億の赤字(前年同期は179億円の赤字)の見通しとなることが分かった。欧州での太陽光発電事業の見直しに伴い、143億円の特別損失を計上することが主な要因。本業のもうけを示す営業損益は前年同期の30億円の黒字を上回る見込み。
4〜6月期の最終赤字は4期連続、営業黒字は2期連続。太陽電池が値下がりしたためにイタリアの電力大手エネルグループとの合弁を解消し、株式の売却で生じる損失を特別損失として計上する。営業損益は、多機能携帯電話スマートフォンの中国市場が急拡大し、利益率の高い中小型液晶パネルの販売が好調で、黒字を確保した。今後、追加で資産売却益を予定しており、最終黒字を見込む中間期と通期の業績予想は据え置く。【古屋敷尚子】