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事件
【主張】最高裁DNA判決 法律婚重視の判断妥当だ
今回の判断も、この延長線上にあると考えられる。
最高裁は法の大原則を示したが、一方で家族、親子間の問題には個別の事情がある。今回の判決は、北海道、関西、四国の訴訟3件の上告審だった。最高裁の包括審理による判断がふさわしかったかについては、疑問が残る。
判断も割れ、裁判官5人中2人は「実の父との親子関係が確保できている場合は取り消しを認めるべきだ」と反対意見を述べた。
最終的な目的は、子供の幸せや福祉の確保のはずだ。現実には、それぞれの愛情の有無や経済力など、必ずしも法の線引きが最善の結果を生むとはかぎらない。
各家庭の個別事情に、より近く寄り添うことができる家庭裁判所の法的紛争解決能力や、家事調停の機能強化も強く求められる。
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