米マイクロソフト、1万8000人削減へ-創業以来最大の合理化
7月17日(ブルームバーグ):ソフトウエア最大手、米マイクロソフト は最大1万8000人を削減する計画を明らかにした。サティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)の下、ノキアから買収した携帯端末事業の統合と会社のスリム化を図るマイクロソフトは、創業以来で最大規模の合理化に着手した。
人員削減の規模は従業員全体の約14%に相当し、このうち1万2500人はノキアの専門職スタッフや工場労働者となる。これは買収に伴いマイクロソフトに異動したノキア人員の半数に相当する。
マイクロソフトでは営業とマーケティング、エンジニアリング部門が人員削減の対象となる。17日の発表資料によると、人員削減は2015年6月30日までに完了の見通し。同社は人員削減計画に11億ドル(約1120億円)から16億ドルの税引き前費用の計上を見込んでいる。
今年2月にスティーブ・バルマー氏の後任としてCEOに就任したナデラ氏は、携帯端末向けやインターネットベースのソフトウエアを提供するライバル企業と競争すべく、同社を再構築している。同CEOはまた、ノキアの携帯電話事業を買収した際に公約として掲げた年間6億ドルの経費削減の実現にも取り組む。ノキア買収に伴い、マイクロソフトの従業員数は2万5000人増の約12万7100人に拡大した。
ナデラCEOは従業員に電子メールを送り、17日から1万3000人の削減に着手することを明らかにした。対象となる従業員は今後6カ月以内に通知される。同社はさらに経営陣の層を簡素化し、同社で働く外部委託業者の人員も変更するという。
原題:Microsoft Cuts 18,000 Jobs as Nadella Streamlines forCloud (2)(抜粋)
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更新日時: 2014/07/18 01:07 JST