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良心的兵役拒否による収監者、韓国が世界の9割以上を占める―国連報告書

配信日時:2013年7月17日 15時56分
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15日、国連人権理事会が発表した「良心的兵役拒否」に関する報告書によると、世界各国で宗教や良心等の理由で兵役を拒み、収監されている人の数は韓国人が世界の92.5%を占めていることがわかった。資料写真。
2013年7月15日、韓国・聯合ニュースによると、国連人権理事会が先月発表した「良心的兵役拒否」に関する報告書によると、今年、世界各国で宗教や良心等の理由で兵役を拒み、収監されている人の数は723人に上り、そのうち韓国人が92.5%の669人を占めていることがわかった。

韓国の他、アルメニア、エリトリア、トルクメニスタンでも兵役拒否による懲役刑が存在する。アゼルバイジャンでも兵役拒否者に対する拘束が行われているが、具体的な数字は出ていない。トルコでは収監者はいないが、21人が起訴されている。

報告書は主に韓国の事情を紹介しており、1950年以来合計1万7208人のキリスト教徒が信仰を理由に兵役を拒否して収監されており、刑期は累計で3万2566年になるという。

朝鮮半島の特殊な情勢から、韓国では強制徴兵制度が実施されており、兵役法によれば20歳から30歳の健康な男性は少なくとも21カ月間の兵役に就く必要があり、これを拒むと1年〜3年の懲役に処される。

このように、かなり厳格な兵役制度だが、芸能人やスポーツ選手は比較的回避しやすいと言われている。俳優のペ・ヨンジュンは強度近視、歌手のソ・テジは胃病を理由に兵役を免除されている。一方で、世論の強い圧力を受けて、兵役逃れができなかったケースもある。

また、富裕層では外国国籍を取得して兵役を逃れようとするケースもある。芸能人やスポーツ選手にとって、2年間という時間は仕事を失うのに十分な時間だ。そのため、本人やマネジメント会社はあの手この手を使って「災厄」を逃れようとする。

兵役逃れについては韓国社会でも多様な見方が存在する。国家制度の前では誰しも平等だという意見や、特殊な職業に就いている人には配慮がいるといった意見もある。国連の報告書が発表された後、法律関係者からは韓国の司法部門を批判する声が上がった。また、芸能兵が規定どおりに帰隊しない、買春をしているといったスキャンダルもあり、このことも韓国の兵役制度が疑問視されるきっかけとなっている。(翻訳・編集/岡本悠馬)
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