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【スポーツ】

<首都スポ>柄沢 高校1号 市船のスーパー1年生

2014年7月17日 紙面から

◇高校野球地方大会 千葉(16日) 市船橋4−2検見川

8回表2死、市船橋・柄沢(右)が左越えに高校1号ソロを放ち小山(左)に迎えられる=千葉県野球場で(武藤健一撮影)

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 第96回全国高校野球選手権(8月9日開幕、甲子園)の地方大会は16日、千葉大会で7年ぶり甲子園を狙う市船橋が、柄沢侑也右翼手(1年)の高校1号ソロ本塁打を含む3安打の活躍でシードの検見川に快勝した。栃木では、今春のセンバツ大会4強で、今秋ドラフト候補の佐野日大エース左腕、田嶋大樹投手(3年)が4回からリリーフ登板し、勝利を呼び込み初戦を突破した。神奈川では、東海大相模がコールド発進。ことし5月に亡くなった原貢元監督への弔いの白星を飾った。

 記念すべきアーチが左翼席に突き刺さった。高校、中学を通じて初めての公式戦本塁打。市船橋の柄沢は「先輩たちに何とか、ついていこうとくらいついて打った結果の一発と思う」と、シードの検見川を突き放した2死からの貴重な追加点を振り返った。

 1回戦の沼南戦の2安打に続き、この日は二塁打が出ていればサイクルという3安打。2回先頭で右方向に先制のきっかけとなる三塁打。6回には中前にシングル、8回には左翼へ引っ張った。変則左腕に苦しんだチームが6安打しか打てなかった中での大当たりに桜内剛監督(46)も「1年生の彼に救われています。正直、驚いています」とほおを緩めた。

 新しい船橋の星だ。船橋市の七林中時代は、軟式の千葉県選抜チームの4番を張り、複数の有力高校から誘われたが、地元を選んだ。

 七林中では遊撃手。元七林中野球部顧問で、ことしから海神中教頭の矢島利明さん(50)にとっては、木更津総合のエースで昨夏甲子園に出場した千葉に続く教え子の活躍となる。「中学に入ったときからセンス抜群でショートの守備でも何度も救われた。どちらかが、また甲子園に行ってくれたらうれしい」と期待した。

 右肘痛から復帰したばかりのプロ注目の快速右腕・青野は、大事をとって2試合連続で先発を回避。この日も、ダブルエースの一角、背番号9の六反が先発したため、空いた外野に抜てきされたのが柄沢。六反は2失点完投。青野を視察に集まった阪神、ソフトバンクなどのスカウトは肩透かしをくらったが、将来性豊かな右打ち1年生に目を見はった。

 1988年春に初の甲子園出場。93年夏には小笠原孝(現中日2軍コーチ)を擁して甲子園大会でベスト4に輝いたが、2007年以降は聖地から遠ざかっている。7年ぶりの甲子園が期待される夏。日本ハム・中田の豪快なバッティングに憧れる柄沢は「このままの調子を続けてチームの力になっていきたい」と誓った。 (小原栄二)

 ◇

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