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【ゴルフ】

アイアン松山 ドライバー遼 全英オープンきょう開幕

2014年7月17日 紙面から

練習ラウンドで調整する松山英樹=ロイヤルリバプールGCで(共同)

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 【ホイレーク(英国)青山卓司】ゴルフの全英オープンに出場する松山英樹(22)=レクサス=と石川遼(22)=カシオ=が15日、会場のロイヤルリバプールGC(7312ヤード、パー72)で練習ラウンドをこなした。ともに18ホールを回り、石川は実に13ホールでドライバーを試し、松山は2ホールしかドライバーを持たなかった。屈指の難易度を誇るリンクスコースで、本番でもライバル同士の攻め方は、好対照となりそうだ。

 ラフが深く、コンクリートのように硬いフェアウエーが特徴のリンクスコース。攻略の王道は、何と言ってもティーショットをドライバーで打たないことだろう。2006年にこのコースで開催された全英オープンを制したのは、1度しかドライバーを握らなかったタイガー・ウッズ(米)だった。アイアンで確実にフェアウエーにボールを乗せ、第2打からを大事にする戦略で、2位以下をぶっちぎった。

 王道ゴルフを継承するのが、パワーの松山。2打目以降で長い距離が残っても、ロングアイアンやミドルアイアンを力で操って、グリーンにボールを止められる。この日の松山はまさにそんなゴルフだった。

 「本番もそうなると思います。ただ、風や天気に応じて、ドライバーを振らなければならなくなるかも知れません。その時その時の最善の選択をしたいと思います」。練習ラウンド後、松山は言葉を選びながら語った。

 一方、石川はまったく逆の発想でこの日の練習ラウンドを回った。ミドルホール以上が14ホールあり、そのうち2番アイアンを持ったのは3番ホールだけ。残りの13ホールはすべてドライバーを選択した。

 「何を大切にするかだと思います。刻めばどうしても第2打で長いクラブを持たなければいけなくなる。この硬いグリーンではロングアイアンではボールを止められない」

 典型的な例に挙げたのが、石川が最難関と指摘する1番ホール。14日の練習ラウンドではティーショットにユーティリティーを選択したら、第2打は5番アイアンを持たざるを得なかった。この日、ドライバーを振ったら、第2打は7番アイアンを打てた。「この差は大きい。5番アイアンを持ってグリーンに乗せるのは難しいけど、7番ならまず乗せられる」と石川。

 もちろん、この日のようなイケイケのゴルフを本番で同じようにするつもりはない。ただ、リスク覚悟でドライバーを持つ価値は十分にある。

 ドライバーかアイアンか。対照的な発想で、永遠のライバル2人がリンクス攻略に挑む。

 

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