中３女子を誘拐、２週間閉じ込めた疑い　姫路署が男逮捕

　姫路市内の中学３年の女子生徒（１５）を１５日間、マンションの室内に閉じ込めたとして、姫路署は１７日、未成年者誘拐の疑いで、姫路市北条口２、無職富永篤史容疑者（３１）を逮捕した。生徒は軽度の知的障害があり、４日に家族が同署に家出人捜索願を出していた。

　逮捕容疑は７月１日午後４時ごろ、生徒の携帯に電話して「遊びにおいで」などと誘い出し、同１６日午後５時ごろまで自宅に閉じ込めた疑い。容疑を認めているという。

　同署によると、生徒は「好きやから帰せへん」と言われ、添い寝をさせられたり、富永容疑者が買ってきた服を着せられて写真を撮られたりしていた。同容疑者はマンションに一人暮らしで、生徒を自宅に閉じ込めている間、携帯電話で殴ったり、両手首を電気器具のコードで縛ったりしていたという。

　生徒は富永容疑者が外出した隙に自分でコードをほどいてＪＲ姫路駅へ向かい、母親（３５）に連絡した後、タクシーで帰宅した。両手首にすり傷を負っていたが、衰弱した様子はないという。

　同署が生徒から事情を聴いて捜査していたところ、１７日午前４時半ごろ、生徒の自宅近くにいた富永容疑者を発見し、身柄を確保した。

　生徒は今年６月に同駅近くのゲームセンターで富永容疑者に声を掛けられ、電話番号を交換していたという。