サブカテゴリー

PR:

小保方氏博士取り消さず 早大の審査に重大欠陥 論文に不正6カ所

 理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーの博士論文に対する問題点を調べた早稲田大の調査委員会は17日、論文中に著作権侵害など故意による不正が6カ所あると認めたものの「学位取り消しの規定には当てはまらない」とする結果を公表した。「論文の審査に重大な欠陥や不備がなければ、小保方氏に博士号が授与されることは到底考えられなかった」と大学の審査体制を厳しく批判している。

 調査委委員長の小林英明弁護士が都内で記者会見し「博士号に値する論文ではないが、不正な方法で受けたわけではない」と説明した。小保方氏はこの論文は「誤って草稿を提出した」と主張しており、調査委は主張を認めた。小保方氏から調査委に完成版とする論文が届いたという。

 調査委は、小保方氏の2011年の博士論文について、冒頭20ページに米国立衛生研究所の英文をコピーするなど過失も含めて計26カ所の問題点があると認定。「多数の問題点があり、内容の信ぴょう性や妥当性は著しく低い」と評価した。博士論文の審査には、第三者的に論文を見る教員がいないなど不備があり、指導教官を含めた審査の教員らに「非常に重い責任がある」と指摘した。

 早大の鎌田薫総長は調査委の結論を受け「大学の責任が大きいと提起された。今後の対応を検討する」と述べた。

 博士論文は、主に小保方氏が米ハーバード大に留学中の成果をまとめた内容で、STAP細胞の研究につながった。

 小林委員長は「小保方氏にはデータ管理のずさんさ、注意力の不足、博士論文作成に対する真剣味の欠如があった」と指摘した。小林委員長によると、小保方氏は英文のコピーを「許されると思っていた」と話したという。

[ 2014年7月17日 23:50 ]

Webtools & Bookmarks

PR

注目アイテム

ニュース

注目アイテム

スポニチwikiランキング

      人気ニュースランキング

        ※集計期間:

        » 続き

        【楽天】オススメアイテム
        クイックアクセス
        スペシャルコンテンツ