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金に煌めくこの丘で


金色の麦の穂が 渡る風受けて揺れる
さわさわとこすれ鳴る畑を見下ろしてた

高い陽が照らす空 君の青い瞳には
追い求めるような色 遠のく君見た
<高い陽が照らす空に 青い瞳煌めかせて
追い求めたいのは 地平の先ただ一つだけ>

理由を訊く間もなく 引きとめる暇(いとま)もなく
<何一つ言わずに ただ時もなく>
軋む体鳴らしたあの日を最後に


平らな大地の果てに光とともに溶けてゆく
重なり合う二つを切り拓いてゆくように
やわらかな草に抱かれた僕は君をいつまでも
待ち続けているよ 戻る日が永遠(とわ)に来なくても
<やわらかな草に抱かれた君は僕をいつまでも
待ち続けているの 戻る日永遠(とわ)に来なくても>


高い空に尋ねた 君は今どこにいると
答えなど返ってくるはずないと言うけれど

君の声風に乗り ここに届いた気がした
あの日聞いた言葉が 耳によみがえる
<僕の声 風に乗って 君に届けと叫んでた
あの日僕が言った言葉を憶えているだろうか>

ひび割れた肌からは隙間風が入り込む
埃と舞う枯れ草 居ついた蜘蛛の巣
<ひび割れた肌から 血がにじみ出た
埃と舞う枯れ草 暗い夜の森>

起こせもしない火を点けて砕けた薪(まき)を燃やして
煙が立ち上れば君へとたなびくだろうか
崩れかけた体でも想い続ける心は
風化することはない あの日見せた笑顔のままで


木漏れ日揺れてた午後の微睡みの中に
いつの日にか見た景色 足音がした
<木漏れ日揺れた 午後 微睡みに
いつの日にか見た景色 足音立てた>

深く刻まれた皺と土埃とのその奥に
懐かしい面影が申し訳なさげに笑む
謝らなくてもいいよ 君が今ここにいるなら
疲れたその体を ただ抱きしめていたいから
<深く刻まれた皺に土埃が流れてゆく
懐かしいこの景色 君の姿は切なく
謝らなくてもいいの ここにいるだけでもいいの
疲れたその体を ただ抱きしめて欲しいんだ>

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