ベネッセ顧客情報流出　１７日に派遣社員の逮捕状請求へ

　通信教育大手ベネッセコーポレーションの顧客情報流出問題で、外部業者の男性派遣社員が営業秘密に該当するデータをコピーした疑いが強まったとして、警視庁が不正競争防止法違反（営業秘密の複製）の疑いで１７日午前に逮捕状を請求する方針を固めたことが１６日、捜査関係者への取材で分かった。

　子供の住所や生年月日を含む約７６０万件のデータが拡散し、保護者らを不安に陥れた過去最大規模の情報流出は、刑事事件に発展する。警視庁は今後、全容解明に向けて派遣社員を取り調べる方針。

　また、問題発覚直前の６月まで、派遣社員がデータを繰り返し記憶媒体にコピーし、新しい顧客情報が入るたびに持ち出し、すぐに名簿業者に売却していた疑いがあることが捜査関係者への取材で判明した。