LINEの乗っ取り被害にあった、という人が、「乗っ取られた」とツイートするケースが以前から多く、有名人の場合は、誰々が乗っ取られたと報道までされています。これについて思ったことがあるので書いておきます。
乗っ取られた!と自己申告することについて
「LINEが乗っ取られた!」と公開することについて考えてみます。
よく、Twitterなどで「LINEが乗っ取られた!」と言っている人も居ますし、有名芸能人も「LINEが乗っ取られて、誰々に詐欺メッセージが送信されちゃったよ」ということがニュースになっています。
分かること
これを自分が見ると、「あ、この人、パスワードを使いまわしている(いた)人なんだな」という感想を持ちます。
つまり、自分はセキュリティまわりが弱いですよと自己申告することになってしまいます。
リスク例
そしてそういう情報が公になると、流出したメールアドレスとパスワードのリストを持っている人が、その中から乗っ取られた人のメールアドレスを探しだして、重点的にそのメールアドレスとパスワードでいろいろなサービスに攻撃をしかけることができます。
特に有名人の場合、有名人が「LINE乗っ取られた」と言っていた報道を見て、犯人がリストからその有名人を特定し、重点的に攻撃をする、というシナリオが考えられます。そこから有名人の脅迫につなげて一攫千金を狙うかもしれません。普通の友だちでも、流出しているリストを探しだして…なんてことが想像できます。
もちろん今回の場合、乗っ取り詐欺の被害が「LINE友だち」に及んでしまうので、乗っ取られたことを伝えるべきですが、それを「LINE友だち」以外にまで教えるかどうかは、やはり自身の判断です。そして、LINE友達以外、それこそ世界中に向けてツイートするのであれば、「パスワード使いまわしてました」と知られてしまうことを許容する必要があります。
パスワードを変更してから!
というわけで、せめて使いまわしていたパスワードを変更してからツイートすることをおすすめしたいと思います。