話すのに少々勇気のいる内容ではあるのだが、我が家の3歳児(身長90cm超)は、実はまだベビーベッドで寝ている。
ベッドの長辺が120cm、子どもの可動域を考えるともういい加減限界だと思ってはいる。
我々も含めて息子以外の家族の高齢化に伴い、14キロをベッドに持ち上げることのできる人間がもはや夫ただ一人になってしまった、ということもある。しかし、代案が見つからなくて思考が停止したまま、引越しだなんだと追われて、今もそのままなのだ。
みなさん、寝具はどうしているのだろう?
ここ1年ほどずっと考えているテーマだ。

ベッドの長辺が120cm、子どもの可動域を考えるともういい加減限界だと思ってはいる。
我々も含めて息子以外の家族の高齢化に伴い、14キロをベッドに持ち上げることのできる人間がもはや夫ただ一人になってしまった、ということもある。しかし、代案が見つからなくて思考が停止したまま、引越しだなんだと追われて、今もそのままなのだ。
みなさん、寝具はどうしているのだろう?
ここ1年ほどずっと考えているテーマだ。
「いやあ、布団3つ並べるんだよ。楽でいいよー」
この回答はいろんな方からいただいた。
しかし、である。
子どもの寝相にはどう対応されているのだろうか?
朝起きると、寝かせたほうの反対向きに頭がある我が子。寝返りも激しくドタバタするし、顔面にかかと落としを食らうことが容易に想像できるのだ。
顔に毎日あざを作り、DV疑惑をささやかれながらの出勤……。
うん、ないな。布団は100%ないな。
某北欧系家具販売店のジュニアベッドはどうかと思っていたところに回収のお知らせが出たり、国内では基本的に“一回り小さいジュニアベッド”というものがないこともわかり(幅が狭いものならある)、あー、どうしようかなーと思いながら今日も息子はベビーベッド、夫婦は5年前に買ってバネが壊れ始めているセミダブルで、6畳にやや欠ける部屋で寝るのだ。
育児法としての「添い寝」の効能をすすめる文献をよく見かける。
授乳期は添い乳などで一緒に寝ていたこともあったが、私自身も寝相に自信がなく、つぶしてはいけないし、窒息も怖かったし、緊張してまったく寝た気になれなかったので、昼寝以外は基本的に別寝にしている。しかし、そのせいでスキンシップ不足では、と指摘されると少し心が痛んだ。
それでも息子自身は一緒に寝ることを望んでいるので、たまには夜も添い寝するのだが、そのたびに腹にキックが入ったり、顔面に頭突きを食らったりして夜中に数回目が覚める。息子は満足そうな笑顔ですやすやしているがこちらは寝不足である。「まあ、いっか」と思いながら。
何が正解だかわからないし、なんかもやもやしたまま出産して4年にならんとしているのだが、日本では添い寝派が多いな、というのもなんとなく肌で感じてはいる。
しかし、家族で布団に川の字で寝ていたら、“夫婦生活”も何もなくなってしまうのではないかしら? 仮にその時だけ部屋を移動したとして、“うっかり見つかるリスク”をどう回避すればよいのだろうか。
というのが、かねてから私の中にふつふつとある素朴な疑問なのである。
6月下旬頃から、私のタイムラインでは既婚者たちによるセックストークがにぎやかな印象である。発端は、編集者・文筆家の岡田育氏による連載、「嫁は萌えているか?――いつか誰かに聞いた結婚の話」の10回目のコラムだと思われる。
・不躾なモテない質問、美しく燃える銛の女
http://news.mynavi.jp/series/yomemoe/010/
だがしかし日本というのは本当に不思議な国だなと思うことのひとつに、独身時代は性に関してあけっぴろげな発言をすると忌み嫌われるのに、結婚したとたんに猫も杓子も「子どもはまだか?」となる。
それはとどのつまり、「あなたがた、夜はちゃんと営まれていらっしゃるんですか?」と挨拶代わりにきいてくるということで、これが経産婦相手になるともっと突っ込んだ話になることもあり(たしかに出産をはさむと下半身の話題に対するハードルが下がるのは多少ある気もするが)、そりゃセクハラもなくならないわ!と昨今の話題を思い出しながら考えている。
そして、岡田育氏のコラムを受けて、「誠に申し訳ありませんでした。」と冒頭から謝罪で始まるもうひとつのブログエントリが大変に興味深かった。
・夫婦の皆さん、なるべくセックスはした方がいいと思います。
(「手の中で膨らむ」 - 2014/6/20)
http://akikomainichi.hatenablog.com/entry/2014/06/20/193529
こちらのブログの筆者は家入明子氏。ご主人は先の都知事選の立候補などでも話題になった方なのだが、そのことを思い浮かべながら読むと最後の一文の破壊力の高さに大変頭が下がる。
毎日生活していると、どうしても自分の家のことを軸に世間を見てしまいがちなのだが、夫婦の数だけ夫婦の形があり、外からはまったく見えない深いところにみんな悩みがあるのだろう。
「よそのカップルがどのくらいの頻度で……」というくだりはわからなくもない。
かつて、ガッツ石松がパスポート申請の際に性別欄の「SEX」という文字を見て「週1回」と答えたエピソードをなぜだか今でも覚えている。夫婦というのはそのくらいなのかな、とぼんやり思っていたが、直近の日本人夫婦の平均回数というのはどうなのだろうか。
参考までに日本人のセックス実態調査「ジェクス・ジャパン・セックス・サーベイ」2013年版によると、筆者と同じ30代の男女では、「この1ヶ月間の異性とのセックス回数」に「1回」と答えている割合が一番高く、男性で23.7%、女性で18.9%。ただし、「この1ヶ月間は、セックスをしなかった」という回答は、30代男性25.2%、女性33.8%であった……まったくもって「週1回」どころの話ではなくなっているのだった。
そして、ここまで2つあげたエントリーを読んで思い出したある人物がいた。
―― ミュージシャンの岡村靖幸である。
「岡村ちゃん」の愛称で親しまれている岡村靖幸が、浅草キッドの水道橋博士とともに、TBSの深夜トークバラエティ『オトナの!』という番組に出たときのことだ。
水道橋博士と初めて会ったときの岡村氏の第一声が、「博士、最近セックスどうですか?」だったという話について、司会のいとうせいこう、ユースケ・サンタマリアの二人が、「俺の家来たときもそれ聞かれた!」「7年前も同じこと聞かれた!」と反応し、「岡村ちゃんが挨拶代わりに他人のナイトライフを知りたがっている」という実態が明らかになった。
そのほかにも某・劇作家も同様の証言をしており、たまたま我が家に録画があった1996年の音楽番組で、司会の小室哲哉にも同じようにセックスはどうなのかとやんわり訊ねている岡村氏の姿があった。20年近くぶれていないということである。
ちなみに他人に質問する理由として、「ほかの人と足並みが(揃っているか)どうなのかを知りたいから」というものだったのが非常に面白かった。
歌詞やトークなどから、センシティブで恋愛に対しては考え方がピュアなのだろうなあと思っていたのだが、「自分のそれがみんなと一緒なのかどうか気になる」部分も含めて、“愛と性とモテ”への純粋で強い興味が彼のクリエイティブの源であるというのなら、もういっそのことそこにエナジーを一極集中させて、いい物をどんどん作っていってほしいと一ファンとしては思うのであった。
そんな岡村氏、最近の興味の対象は、“年齢を経てきた現在のセックス事情”ということだが、ヒトというのはいったい何歳までセックスをするものなのだろうか。
出産のリミットはだいたい40代前半ということが最近テレビでも言われるようになってきて、ぼんやりわかっていたけど、はっきりとした線引きが見えてきた21世紀。
出産適齢期を過ぎて更年期を迎えたって私たちは女であり、そして男性は死ぬまで男であることに間違いはないだろう。
電車の中でおじさんたちはよく夕刊紙の真ん中あたりをみてニヤニヤしている。興味はあるのだろう。でもそれと実際に“する”かどうかは別なのだろうか。
しかし、石田純一というケースがある。
ほかにも芸能界をたどっていくと、意外と高齢でパパになった男性は多い。
高橋克実(51歳)、三谷幸喜(52歳)、田中健(56歳)、松崎しげる(57歳)、郷ひろみ(58歳)、市村正親(59歳)……。50代ならまだ若い方にくくられる。(※括弧内は末子が生まれた当時の年齢)三船敏郎は62歳で、上原謙が70歳、人間国宝の中村富十郎は74歳!
もちろんそれはセックスを介さない妊娠出産の可能性もあるのだが、仮に男性が70歳までは可能だとして、女性のほうはどうなるのだろうか。閉経後はホルモンバランスが変わってそういう感じでもなくなっていくのだろうか。
年を重ねていった後、夫婦はどうやって過ごしたらいいのだろうか。きれいごとなどはどうでもいい、赤裸々な、ホントのことを知りたいだけなのだ。
こういうことは保健体育ではもちろん教えないし、親に聞くのもちょっとなーという雰囲気があるだろう。子育てが一段落する時期に、「両親学級」ならぬ「夫婦学級」があればなあ……とふと思う。
この回答はいろんな方からいただいた。
しかし、である。
子どもの寝相にはどう対応されているのだろうか?
朝起きると、寝かせたほうの反対向きに頭がある我が子。寝返りも激しくドタバタするし、顔面にかかと落としを食らうことが容易に想像できるのだ。
顔に毎日あざを作り、DV疑惑をささやかれながらの出勤……。
うん、ないな。布団は100%ないな。
某北欧系家具販売店のジュニアベッドはどうかと思っていたところに回収のお知らせが出たり、国内では基本的に“一回り小さいジュニアベッド”というものがないこともわかり(幅が狭いものならある)、あー、どうしようかなーと思いながら今日も息子はベビーベッド、夫婦は5年前に買ってバネが壊れ始めているセミダブルで、6畳にやや欠ける部屋で寝るのだ。
■「添い寝」を推進されて揺れる(中年)乙女心
育児法としての「添い寝」の効能をすすめる文献をよく見かける。
授乳期は添い乳などで一緒に寝ていたこともあったが、私自身も寝相に自信がなく、つぶしてはいけないし、窒息も怖かったし、緊張してまったく寝た気になれなかったので、昼寝以外は基本的に別寝にしている。しかし、そのせいでスキンシップ不足では、と指摘されると少し心が痛んだ。
それでも息子自身は一緒に寝ることを望んでいるので、たまには夜も添い寝するのだが、そのたびに腹にキックが入ったり、顔面に頭突きを食らったりして夜中に数回目が覚める。息子は満足そうな笑顔ですやすやしているがこちらは寝不足である。「まあ、いっか」と思いながら。
何が正解だかわからないし、なんかもやもやしたまま出産して4年にならんとしているのだが、日本では添い寝派が多いな、というのもなんとなく肌で感じてはいる。
しかし、家族で布団に川の字で寝ていたら、“夫婦生活”も何もなくなってしまうのではないかしら? 仮にその時だけ部屋を移動したとして、“うっかり見つかるリスク”をどう回避すればよいのだろうか。
というのが、かねてから私の中にふつふつとある素朴な疑問なのである。
■既婚者たちが続々と性を語り始めた夏
6月下旬頃から、私のタイムラインでは既婚者たちによるセックストークがにぎやかな印象である。発端は、編集者・文筆家の岡田育氏による連載、「嫁は萌えているか?――いつか誰かに聞いた結婚の話」の10回目のコラムだと思われる。
・不躾なモテない質問、美しく燃える銛の女
http://news.mynavi.jp/series/yomemoe/010/
だがしかし日本というのは本当に不思議な国だなと思うことのひとつに、独身時代は性に関してあけっぴろげな発言をすると忌み嫌われるのに、結婚したとたんに猫も杓子も「子どもはまだか?」となる。
それはとどのつまり、「あなたがた、夜はちゃんと営まれていらっしゃるんですか?」と挨拶代わりにきいてくるということで、これが経産婦相手になるともっと突っ込んだ話になることもあり(たしかに出産をはさむと下半身の話題に対するハードルが下がるのは多少ある気もするが)、そりゃセクハラもなくならないわ!と昨今の話題を思い出しながら考えている。
そして、岡田育氏のコラムを受けて、「誠に申し訳ありませんでした。」と冒頭から謝罪で始まるもうひとつのブログエントリが大変に興味深かった。
・夫婦の皆さん、なるべくセックスはした方がいいと思います。
(「手の中で膨らむ」 - 2014/6/20)
http://akikomainichi.hatenablog.com/entry/2014/06/20/193529
こちらのブログの筆者は家入明子氏。ご主人は先の都知事選の立候補などでも話題になった方なのだが、そのことを思い浮かべながら読むと最後の一文の破壊力の高さに大変頭が下がる。
毎日生活していると、どうしても自分の家のことを軸に世間を見てしまいがちなのだが、夫婦の数だけ夫婦の形があり、外からはまったく見えない深いところにみんな悩みがあるのだろう。
「よそのカップルがどのくらいの頻度で……」というくだりはわからなくもない。
かつて、ガッツ石松がパスポート申請の際に性別欄の「SEX」という文字を見て「週1回」と答えたエピソードをなぜだか今でも覚えている。夫婦というのはそのくらいなのかな、とぼんやり思っていたが、直近の日本人夫婦の平均回数というのはどうなのだろうか。
参考までに日本人のセックス実態調査「ジェクス・ジャパン・セックス・サーベイ」2013年版によると、筆者と同じ30代の男女では、「この1ヶ月間の異性とのセックス回数」に「1回」と答えている割合が一番高く、男性で23.7%、女性で18.9%。ただし、「この1ヶ月間は、セックスをしなかった」という回答は、30代男性25.2%、女性33.8%であった……まったくもって「週1回」どころの話ではなくなっているのだった。
そして、ここまで2つあげたエントリーを読んで思い出したある人物がいた。
―― ミュージシャンの岡村靖幸である。
■個室で行うものは共通性がわからないから
「岡村ちゃん」の愛称で親しまれている岡村靖幸が、浅草キッドの水道橋博士とともに、TBSの深夜トークバラエティ『オトナの!』という番組に出たときのことだ。
水道橋博士と初めて会ったときの岡村氏の第一声が、「博士、最近セックスどうですか?」だったという話について、司会のいとうせいこう、ユースケ・サンタマリアの二人が、「俺の家来たときもそれ聞かれた!」「7年前も同じこと聞かれた!」と反応し、「岡村ちゃんが挨拶代わりに他人のナイトライフを知りたがっている」という実態が明らかになった。
そのほかにも某・劇作家も同様の証言をしており、たまたま我が家に録画があった1996年の音楽番組で、司会の小室哲哉にも同じようにセックスはどうなのかとやんわり訊ねている岡村氏の姿があった。20年近くぶれていないということである。
ちなみに他人に質問する理由として、「ほかの人と足並みが(揃っているか)どうなのかを知りたいから」というものだったのが非常に面白かった。
歌詞やトークなどから、センシティブで恋愛に対しては考え方がピュアなのだろうなあと思っていたのだが、「自分のそれがみんなと一緒なのかどうか気になる」部分も含めて、“愛と性とモテ”への純粋で強い興味が彼のクリエイティブの源であるというのなら、もういっそのことそこにエナジーを一極集中させて、いい物をどんどん作っていってほしいと一ファンとしては思うのであった。
■私たちの未来はどうなっていくのだろう
そんな岡村氏、最近の興味の対象は、“年齢を経てきた現在のセックス事情”ということだが、ヒトというのはいったい何歳までセックスをするものなのだろうか。
出産のリミットはだいたい40代前半ということが最近テレビでも言われるようになってきて、ぼんやりわかっていたけど、はっきりとした線引きが見えてきた21世紀。
出産適齢期を過ぎて更年期を迎えたって私たちは女であり、そして男性は死ぬまで男であることに間違いはないだろう。
電車の中でおじさんたちはよく夕刊紙の真ん中あたりをみてニヤニヤしている。興味はあるのだろう。でもそれと実際に“する”かどうかは別なのだろうか。
しかし、石田純一というケースがある。
ほかにも芸能界をたどっていくと、意外と高齢でパパになった男性は多い。
高橋克実(51歳)、三谷幸喜(52歳)、田中健(56歳)、松崎しげる(57歳)、郷ひろみ(58歳)、市村正親(59歳)……。50代ならまだ若い方にくくられる。(※括弧内は末子が生まれた当時の年齢)三船敏郎は62歳で、上原謙が70歳、人間国宝の中村富十郎は74歳!
もちろんそれはセックスを介さない妊娠出産の可能性もあるのだが、仮に男性が70歳までは可能だとして、女性のほうはどうなるのだろうか。閉経後はホルモンバランスが変わってそういう感じでもなくなっていくのだろうか。
年を重ねていった後、夫婦はどうやって過ごしたらいいのだろうか。きれいごとなどはどうでもいい、赤裸々な、ホントのことを知りたいだけなのだ。
こういうことは保健体育ではもちろん教えないし、親に聞くのもちょっとなーという雰囲気があるだろう。子育てが一段落する時期に、「両親学級」ならぬ「夫婦学級」があればなあ……とふと思う。
| ワシノ ミカ 1976年東京生まれ、都立北園高校出身。19歳の時にインディーズブランドを立ち上げ、以降フリーのデザイナーに。並行してWEBデザイナーとしてテレビ局等に勤務、2010年に長男を出産後は電子書籍サイトのデザイン業務を経て現在はWEBディレクター職。 |