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 通信教育大手ベネッセホールディングス(HD)であった顧客情報の流出問題で、警視庁は、顧客データベース管理を委託された外部会社のシステムエンジニア(SE)の男について、不正競争防止法違反(営業秘密の複製)の疑いで17日に逮捕状を請求する方針を固めた。SEは任意聴取に持ち出したことを認めており、同日中にも逮捕する。

 捜査関係者によると、外部会社の派遣社員だったSEは6月、ベネッセHDの子会社「シンフォーム」(岡山市)の東京支社(東京都多摩市)で、自らのIDでデータベースにアクセス。ダウンロードしたデータを私物の記録媒体にコピーした疑いがある。SEは任意聴取に「情報を持ち出し、名簿業者に数百万円で売った」と話したという。

 情報の持ち出しは少なくとも昨年末から6月まで繰り返されたとみられ、ベネッセHDは流出した顧客情報を760万件としている。