#バレンタインだからRTしてくれた人に140字兎虎SSプレゼントする まとめ
*順不同です。
一作一作は全然リンクしておりません。
ファンから贈られたチョコは一切受け取りません。一つでも受け取ると他の方に悪いでしょう?はっきりそう言って歩いてる癖に、何で朝からずっと俺の事見てんの。んなに欲しいの俺から。そこの机の引き出し開けりゃすぐ分かんのに、なんで今日に限って開けねえんだよ!馬鹿バニー!
あの虎徹さんがチョコなんて僕にくれる筈がない。そう思っていたから、せめて夕食位はと誘う。けれど彼の答えはノーだった。「どうしてです?…誰か他に、約束でも?」「ち、ちげえって、その」「…その?」「チョコなんてやれねえから、せめて夜は、…お前にって」なんて可愛い人!
出社すると、机の上はチョコだらけだった。とはいえこれは全部社内やトレセンで分ける事にしている。黙々と紙袋に詰めていたら、横の虎徹さんが突然席を立って行ってしまった。どうしたんだろう。「バーナビー。余計な御世話だけどその一番下、タイガーからのよ」
バレンタインもあいつは取材だ。「僕は誰からも受け取りませんので」だよなあ。頑張って買ってみたけど、こりゃ渡せねえよ。義理だっつって他の誰かにやるか。手に持って行こうとすると急に腕を掴まれた。「誰から貰ったんです」なんでんな怖ェ顔してんの。なあバニー。
バレンタイン当日。バニーはきれいな紙袋に入ったチョコをくれた。「…マジ?俺に?」「はい。…貴方はくれないだろうと思ったので、僕の自己満足です」ばっかやろぉ!んな事言われて、俺の汚ねえ手作りなんてもう出せねるか。「…それは?」ああ馬鹿、何で気付いちまうんだ。
今日も美人できらきらのバニーには、朝からチョコの雨だ。「羨ましいんですか」違ェっての。…せっかくチョコ用意したって、俺のなんてもっと受け取る筈がねえ。ふて腐れた俺の鼻先に、あいつがチョコを置いた。「そう思ってこれ、貴方に」待て待て何、何なのお前が俺にって!
いくらあいつの為でも、女の子に混じってチョコは買えねえ。考えた末、バニーを家に呼んで出したのはシナモンだの色々入れた特製チョコレートドリンク。あいつはちょっと驚いて、嬉しそうにマグカップを眺めた。「飲むのが勿体無いな」「…好きにしろっ」だっ、俺のが恥ずかしい!
バレンタインも朝から事件に事故。日付が変わる頃、流石に疲れたなとフェイスカバーを上げれば口に何か放り込まれた。見ると虎徹さんがチョコの小さな包み紙を持って笑っている。「こんなんでも持っといてよかったぜ、日付変わる前にお前にやれた」ああ、今すぐ抱き締めたい。
バーナビーが休み!?社内の阿鼻叫喚を余所に、ロイズは行き場を無くしたバーナビー宛のチョコの山を眺める。「二人で休みとはね。さてこれをどうするか…」今頃あの二人はそれぞれが心行くまで独り占めしているだろう。私も今日は早く帰りたいね、とロイズは一人口元を緩めた。
今年のバレンタインは朝から別々に仕事だ。でも虎徹さんが誰かにチョコを貰う様なんて見たくはないので構わない。疲れて家に帰ると、虎徹さんが扉の前にいた。「虎徹さん!」「よ。届け物持ってきたぜ」「…え?」「だーかーら。…チョコと、俺。多分、お前の一番欲しいモン」
男同士のバレンタイン。二人で相談して、有名店のチョコレートケーキを買って半分に分ける事にした。結構な量でも虎徹さんはあっという間に食べ切り、僕をじっと見ている。「デザートもあんだけど」「デザート?」「つーか…その、…俺」一瞬でケーキの味など吹き飛んだ。