23RTありがとうございました!結果こうなった #RTされた分だけお星様つけた虎徹さんを描く
時期はずれもいいとこすぎるクリスマス〜ハッピーニューイヤー間近のお話。
糖度は薄めです。
23個お星様のついた虎徹さんショートショート
「よーし、順番に並べよー!一人ずつだぞー!」
「わーいタイガー!おほしさまペタペタさせてー!」
2部ともなれば仕事の範囲も幅広い。
今、虎徹さんは僕の目の前でツリーに扮して子供たちに囲まれている。
シュテルンビルトではクリスマスが過ぎてもツリーはすぐには仕舞わず、クリスマスとハッピーニューイヤーを一緒に祝うのが
習慣だ。
ジャスティスタワーも年が明けるまでは緑と赤にライトアップされ、周辺もガラスの雪の結晶やLEDのイルミネーション、レーザーライトで
華やかに彩られる。
1部のヒーローたちはそこでカウントダウンイベントに参加しているが、僕たちはといえば、子供たちのいる施設を回っている。
僕はサンタクロースの格好で、虎徹さんがよりによってツリーだ。
子供たちはダンボール製だろうか、めいめいに作った星の飾りを持って虎徹さんに群がる。
それをぺたぺたと貼れば、星をつけたツリーの完成だ。
たくさんの子供たちにもみくちゃにされても、虎徹さんは嫌な顔一つしない。
そもそも子供好きで優しい性格だ。
僕がプレゼントを配っている間も、にこにこと子供たちの相手をしている。
「はい、プレゼントだよ」
「ありがとうバーナビー!」
歓声を上げて子供たちがプレゼントを抱えて行ってしまうと、虎徹さんがよいしょと腰を上げて僕の傍に近づいてきた。
背の高い緑のツリーは星だらけだ。
「お疲れ様でした、虎徹さん」
「おうよ、お前もな」
「星、目に痛いくらいですね」
「金紙貼って一生懸命こさえた星な。これで結構綺麗だろ」
「ええ」
不揃いでも、思いのこもった星だ。
「何個ついてるんです?」
「さあなあ。後ろとか自分じゃ見えねえし?」
「数えますよ」
丁寧に数えていって、星の数は23個。
確か頭の上にも大きな星があったはずだけど、もみくちゃにされている間にどこかに行ってしまったのだろう。
「お前もさあ、どんな格好してても似合うよなあ。イケメンサンタさん、俺にもプレゼントくんねえ?」
「クリスマスはとっくに過ぎましたよ」
「じょーだんだって。…それに、今年のクリスマスはでっかいプレゼントもう貰ったしな」
「貰った?」
虎徹さんは少し照れながら、へへ、と笑う。
「お前」
「っ」
なんて不意打ちだ。
一瞬顔を赤らめそうになって、なんとか押しとどめる。
「…そんな、もの。プレゼントになんて、なりませんよ」
「なんの。いいんだって、…なんだかんだ素直にゃ言えなかったけど、…多分今までで、いっちばん嬉しかった」
僕が戻ってきた事を、嬉しく思ってくれていたなんて。
きらきらのツリーはそう言うと、背を向けて歩き出してしまう。
「帰るぞバニー!んで、ゆっくりしようぜ。いい酒買って、ケーキでも食ってさ」
「…はい」
ああ、あの人の頭の上に、一番輝く星が見える。
僕が一生かけて追いかける、それは眩しくてあたたかい、いつまでも輝く星。