国際
【日韓の細道】「強制連行」という魔術語 首都大学東京特任教授・鄭大均
2014.7.5 11:00
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一方で朴慶植氏の衣鉢を継ごうとするものたちの努力も続いている。2005年に岩波書店から刊行された『朝鮮人戦時労働動員』の著者の一人である山田昭次氏は「鄭大均の朴批判は朴の思想を単純化して理解したために、朴の思想の根底に無理解な批判となっている」という。「無理解な批判」とはなにか。私は、平壌・朝鮮総連(在日本朝鮮人総連合会)に共鳴する朴慶植氏には思想的にも方法論的にも問題があまたあると記したのではなかったか。
外村大(とのむら・まさる)氏の『朝鮮人強制連行』(岩波新書、2012年)は「日本の朝鮮植民地支配はさまざまな苦痛を朝鮮民族に与えた。そのなかでも第二次世界大戦下の労務動員政策は食料供出と並んで、とりわけ民衆を苦しめたものとして知られている」という文に始まる。外村氏は1966年生まれの東大准教授。この若さでこんな常套(じょうとう)句の羅列では先が思いやられる。この本、本文では「強制連行」よりは「労務動員」や「徴用」の言葉を使うのに、書名には『朝鮮人強制連行』とあるのはなぜか。
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