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中国が南シナ海掘削終了 越も強い関心7月16日 17時09分
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中国は、ベトナムと領有権を争う南シナ海の西沙諸島近くで進めてきた掘削作業を終了したと発表しましたが、領有権についての立場は崩しておらず、これに反発するベトナムとの間で、今後の出方を巡るけん制が続いています。
中国は、領有権を主張する南シナ海の西沙諸島、英語名パラセル諸島近くの海域に、ことし5月、石油の掘削装置を設置し、これをきっかけに島の領有権を争うベトナムとの間で、当局の船どうしの衝突が繰り返されてきました。
中国政府は16日、「関係企業が掘削作業をきのう終え、取得したデータを基に、今後の計画を策定することになる」と発表しました。
そのうえで、「西沙諸島は、中国固有の領土であり、西沙諸島近海で、中国企業が作業するのは、完全に中国の主権と管轄権の範囲内だ」と強調し、ベトナムが妨害してくれば、必要な措置を取るとしています。
一方、ベトナム政府は、「南シナ海の平和と安定のため、中国に対して、ベトナムに属する海域に二度といかなる掘削装置も持ち込まないよう要求する」と述べて、中国側の今後の出方を強くけん制しました。
両国の対立の原因となっていた掘削作業が、終了したことで、緊張はひとまず和らぐとみられますが、領有権を巡る双方の主張に変化はなく、今後の出方を巡って、互いにけん制が続いています。
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