アップルが、英国の燃料電池会社Intelligent Energy (IE)と秘密裏に提携したと、英Daily Mail が報じています。
米国在住の複数の情報提供者によると、アップルとIE は、今後数年のうちに燃料電池システムをノートPC などのモバイル端末へ搭載することを目指すとのことです。
またIE は昨年12月、「国際的なエレクトロニクス企業」とともに、米国の電池メーカーEveready から燃料電池に関する複数の特許を購入していますが、その企業がアップルであることを「IE の提携相手を知る情報提供者」が認めたとのことです。
加えてDaily Mail は、IE のCOO がアップルで15年に渡りVP などを務めたJoe O'Sullivan 氏であることや、IE がアップル本社にほど近いカリフォルニア州サンノゼにオフィスを設置したことから、両社の関係が深まりつつあると述べています。
なお提携についてのDaily Mail の問い合わせに対し、アップルとIE は回答を断っています。
両社からの回答がないためあくまでうわさにすぎませんが、IE はロンドンの燃料電池タクシーや、スズキと共同開発した燃料電池スクーターなど外部との協業に積極的な会社です。また水素で発電するモバイルUSB 燃料電池 Upp など、小型燃料電池の開発にも力を注いでいます。
一方のアップルも燃料電池駆動ポータブルコンピュータについての特許を出願するなど、燃料電池についての研究を続けているため、IE との提携もありえない話ではなさそうです。