公選法違反で市議20人中15人逮捕 青森7月16日 18時11分
ことし1月に行われた青森県平川市の市長選挙を巡り、落選した前市長への票の取りまとめの見返りとして現金を受け取った疑いが強まったとして、警察は16日、市議会議員6人を公職選挙法違反の疑いで逮捕しました。
平川市ではこれまでに9人の議員が逮捕されており、市議会の定員20人のうち15人が逮捕される異例の事態になっています。
青森県警察本部は、ことし1月に行われた平川市の市長選挙で、落選した前の市長の支持者から票の取りまとめの見返りとして現金を受け取った疑いが強まったとして、16日、市議会議員6人を公職選挙法違反の疑いで逮捕しました。
警察は、6人が容疑を認めているかどうか明らかにしていません。
この選挙違反事件では、別の市議会議員9人も1人当たり20万円から100万円を受け取った疑いがあるとして、選挙の翌月の2月からこれまでに公職選挙法違反の疑いで逮捕されていて、警察によりますと、いずれも容疑を認めているということです。
平川市の市議会の定員は20人で、4分の3に当たる15人が逮捕される異例の事態になっています。
警察は、ほかにも現金を受け取った議員がいないかなど、事件の全容の解明を進めることにしています。
議会開けなくなるおそれも
地方自治法によりますと、定員の半数以上の議員が出席できなければ、議会を開くことはできません。
平川市議会では、これまでに9人の議員が逮捕され、4人が辞職、1人が有罪判決が確定して失職したことで、5人が不在の状態です。
16日、新たに6人が逮捕されたことで、逮捕された議員は合わせて15人に上りますが、今後、議員の辞職や失職が相次いだ場合、議会が開けなくなるおそれも出てきます。
平川市議会では、今月27日に5人の議員が辞職や失職したことに伴う補欠選挙を行うことにしていて、今後、さらに辞職や失職する議員が相次いだ場合には、さらに補欠選挙を行う必要が出てくると話しています。
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