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最終更新:2014年7月15日(火) 23時48分

参院集中審議、安倍首相「徴兵制は憲法上あり得ない」

 国会では14日の衆議院に続いて、15日は参議院で集団的自衛権の集中審議が行われました。この中で、安倍総理は徴兵制の導入について「憲法上あり得ない」と否定しました。

 「現憲法下でも、徴兵制の可能性は排除できないんじゃありませんか」(社民党・吉田忠智党首)

 「徴兵制」が議題にのぼった15日の国会。集団的自衛権の行使を認めると、自衛隊への入隊希望者が減り徴兵制を導入することになるのではないかとの懸念が出ていることについて・・・。

 「現憲法下において、これ(徴兵制)は憲法違反であることは明確に述べている。徴兵制を導入することは憲法上あり得ない」(安倍首相)

 安倍総理は、徴兵制の導入を明確に否定しました。一方、15日の論戦では安倍政権の進め方につ$$$FHcH=$N@<$,Aj
 「私どもは(集団的自衛権に)賛成だが、国民の理解は進んでおりませんよ」(日本維新の会・片山虎之助議員)
 「憲法を尊重し擁護する義務の中で、正しく解釈していくのは私たちの責務」(安倍首相)

 「あれだけ急いで急いで、なんでそんなに急ぐんですか。方針は内閣が決める、与党で決める。あとはお前ら下請けで法案の審議だけやれというのは国会をバカにした意見だと思う」(日本維新の会・片山虎之助議員)

 集団的自衛権「一部容認」の立場の党からも「国会軽視」との声が上がる中、閣議決定については官僚も批判を浴びました。

 「法制局長官にお伺いしたい」(民主党・福山哲郎議員)

 政府が出した法案に対し、憲法などとの整合性をチェックし総理に意見を述べる役割があることから、「法の番人」と呼ばれる内閣法制局。

 「意見具申があったのはいつですか」(民主党・福山哲郎議員)
 「6月30日、閣議決定の案文が正式に送付され意見を求められた。翌7月1日 『意見はない』旨の回答をしたところ」(内閣法制局・横畠裕介長官)

 「さりげなく言われましたけど、どういう回答したかもう1回お答えください」(民主党・福山哲郎議員)
 「『意見はない』・・・。旨の回答をしたところでございます」(内閣法制局・横畠裕介長官)

 「ずーっと法制局は、集団的自衛権の行使はできないと言ってきた。言ってきたものを変えるときに(総理に意見を述べる)具申にかかったのは1日。それに対する法制局の回答が『意見なし』。(法制局)長官になられて、本当に嫌な役をやられていると思う。歴代の法制局長官はみんな反対しているんだから。でもやっぱり、こういう意思決定のしかたは僕はまずいと思いますよ」(民主党・福山哲郎議員)

 2日間で幕を閉じた国会の集中審議。一方、国会周辺ではおよそ1000人が反対の声をあげました。(15日23:28)

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