5回表無死、左越えソロを放ち祝福されるヤクルト・山田(会津智海撮影)
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◇巨人4−3ヤクルト
楽天が3連勝。辛島が7イニングを失策絡みの1点に抑え、6勝目を挙げた。打線は西を攻略。1回にラッツからの4連打で3点を先取し、4回に西田が加点。7回はラッツが3ランを放った。オリックスの安打は8回の1本だけで、3連敗。
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今季、赤丸急上昇の山田&雄平が、今季2度目のアベック弾だ。雄平が3回に15号ソロを放つと、5回は山田が14号ソロ。7月4日から4番に座る雄平は、13日に主砲バレンティンが戻ってきたにもかかわらず、4番を任されているが「どの先発でも同じように打席に入るだけ」。小山の116キロ、ど真ん中に入ってきたカーブを「緩い球を自分のポイントまで呼び込んで、強いスイングで打ち返すことができた」と、右翼上段へ放り込んだ。
山田の一発は、打った瞬間それと分かる大アーチ。左翼のアンダーソンが振り向いたまま追いもしなかった。「打ったのはフォーク。甘い球を打ち損じることなくしっかり捕らえることができた」と納得の表情だ。
山田は、昨年までプロ3年間で4本塁打。投手として入団した雄平は野手転向5年目だが、昨年までは投手時代の1本を含め計3本塁打。それが、日本人野手ではリーグ1、2位の本塁打数を打つ打者にまで成長した。小川監督は「雄平と山田には『パルピテーション』を感じる」と言う。
「パルピテーション」とは、監督が毎日欠かさず見ているNHKの朝ドラ「花子とアン」の主人公のせりふで、「ときめき」を意味する言葉。指揮官のときめきに、2人が結果でこたえている。 (竹村和佳子)
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