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【プロ野球】

藤浪がプロ初完投勝ち

2014年7月16日 紙面から

中日−阪神 中日打線を相手にプロ初完投した阪神の藤浪=ナゴヤドームで(今泉慶太撮影)

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◇阪神8−1中日

 中日が投打に精彩を欠き、借金1となった。先発・雄太は1回に3点失うなど5失点。2年ぶり登板だった2番手・伊藤も3失点だった。ルナと大島不在の打線は散発5安打。阪神の藤浪は1失点でプロ初完投。13三振を奪い、7勝目を挙げた。

     ◇

 「あと1人」「あと1球」コールに、マウンドの阪神・藤浪は特別な思いを感じていた。最後の打者・武山を空振りで13個目の三振に。プロ2年目、38試合目の先発でやっとプロ初完投勝利をやってのけた。「ちょっとイメージが変わりましたね」。お立ち台でニヤリと笑った。

 3者連続三振でスタートし、150キロ台のストレート主体に奪三振ショー。5安打2四球1失点、143球の力投だった。7回に高橋周の一ゴロをゴメスが後逸して1点を失う不運がなければ、プロ初完封のおまけまで付くところだった。

 「きょうはマウンドに上がって投球練習した時から調子が良かった。前回ふがいない投球だったので、何としても、という気持ちだった」

 明かした胸の内には9日の広島戦、5点リードを守り切れず、8回途中で降板した悔しさがあった。続けて「きょうは球速よりもタマ持ちを長く、リリースポイントを前にする意識で投げたのが良かった」と会心の笑みをたたえた。

 好材料もあった。今季、苦手としていた打者が軒並みいない。ルナに7打数4安打されていたのをはじめ、大島には10打数4安打、平田に8打数2安打されていた。

 9連戦の中だけに完投は大きい。「リリーフの人には迷惑ばかりかけていたので、休んでもらえてうれしい」と藤浪。チームの2位での折り返しも確定させた。和田監督も「完封に限りなく近い完投。ナゴヤドームで連敗すると、今年もイヤなイメージになりかねなかっただけに大きいよ」と、ナゴヤドームコンプレックスまで一掃してくれたことをたたえていた。 (宮脇渉)

 

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