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事件
【ベネッセ情報漏洩】提出記録媒体に顧客情報2000万件 派遣社員、業務装い大胆犯行
2014.7.16 11:26
ベネッセコーポレーションから顧客情報が大量に流出した問題で、顧客情報のデータベース(DB)を管理する下請け業者の派遣社員でシステムエンジニア(SE)の男が任意提出した記録媒体に、流出情報と一部が一致する約2千万件の子供の個人情報が見つかっていたことが15日、分かった。SEは発覚直前まで顧客情報のコピーを繰り返して転売。業務を装って大胆な犯行は繰り返されていた。
捜査関係者によると、DBのアクセス記録には、6月下旬に流出が発覚する直前まで約2千万件の顧客情報が繰り返しコピーされた履歴が残り、SEの記録媒体にも約2千万件分の個人情報のファイルが複数あった。一部がベネッセの顧客情報と一致しており、同一のものとみられる。
DBは平成21年に一新され、ベネッセが新しい顧客情報を登録する度に、ほぼリアルタイムで反映される。
顧客が転居した場合も反映されるといい、新鮮で正確な「一級品の情報」(名簿業者)という。
記録媒体には顧客情報のデータが圧縮して保存されており、SEはコピーするたびに自宅で別の記録媒体に移し替え、転売していたとみられる。
名簿業者は過去のデータと照合し、重複分を除いた更新分だけの代金を支払っていたという。
名簿業者も顧客情報を転売しており、警視庁幹部は「どれだけの業者に流れたのか、把握しきれていない」として、流出ルートの全容解明も進めている。
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