ニューヨーク=中井大助
2014年7月2日17時20分
サッカーのワールドカップ(W杯)が米国で記録的な人気を集めている。「サッカー不毛の地」とも言われた国に、変化が起きているようだ。1日のベルギー戦で米国は敗退したが、大勢のファンがニューヨークなどに設置されたパブリックビューイングに集まり、熱狂して応援した。
米国では20年前、W杯の舞台となった機会にプロリーグのメジャー・リーグ・サッカー(MLS)が誕生した。しかし、アメリカンフットボールや野球と比べると今でも人気は低く、MLSは「メジャースポーツ」に数えられていない。
だが、今回のW杯は米国チームの健闘や少ない時差から注目が集まった。スポーツ専門チャンネルESPNによると、6月22日の米国―ポルトガル戦は最大で約2300万人が視聴。アメフットの試合を除くと同局のスポーツ中継として過去最高だった。他の試合も高視聴率を記録した。
友人と一緒にニューヨーク市内の公園で1日、ベルギー戦の中継を見ていたエリオット・ホランダーさん(17)は「他のスポーツと比べ、フィールド上の自由な雰囲気がいい。今後も、米国で人気が上がるはずだ」と興奮気味に語った。(ニューヨーク=中井大助)
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