【動画】全力で遊んで会社へGO!エクストリーム出社=遠藤啓生撮影
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 平日の早朝に全力で遊んでから、定時にしれっと会社へ――。そんな「エクストリーム出社」と呼ばれる朝活が都心で静かなブームだ。エクストリームとは「過激な」という意味。昨年から働く若い世代を中心にツイッターなどSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)で広がっている。企業も朝の時間を商機と注目している。

■「スッキリ、仕事もがんばれそう」

 16日午前6時すぎ、東京都千代田区の旧中学校を改修した文化施設「アーツ千代田3331」。続々と建物に入る人影があった。ビジネスバッグにワイシャツを着た会社員の姿もある。

 向かった先は2階の体育館。ざっと見て150人以上が、正面のひな壇を見上げた。

 40分ごろ。幕が開くと、壇上にはダンサーとアフロヘアのDJ。ダンス音楽風のラジオ体操が爆音で流れ、参加者たちが一斉に体を動かし始めた。

 ヨガで体をほぐした後、リズミカルな音楽に。会場の人たちはノリノリで腰を回し、髪を振り乱していた。

 「楽しく騒げて、知らない人ともふれあえる」。港区の会社員田渕タバサさん(31)はフェイスブックでイベントを知り、オランダ人の友人と参加した。豊島区の会社員渡辺博貴さん(32)も「普段は電車に乗っている時間に踊れて、気持ちいい」。

 クラブ音楽で踊ってから出社――。「これぞエクストリーム出社」というイベントは4時間続いた。

 「ノリノリで踊りました。今は元気ですが、昼ご飯のあとに眠くなりそうで心配です」。千葉県柏市の会社員新田隼己さん(24)はスーツに着替え、午前9時15分の出社時間に間に合うように足早に会場を出た。東京都世田谷区から来たIT企業に勤める森朝菜穂子さん(24)は「すごいスッキリ。頭がさえて仕事もがんばれそう」。