人見知りの僕が見つけた、新しい職場に馴染むためのアレコレ

人見知りの僕が見つけた、新しい職場に馴染むためのアレコレ

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すぐに打ち解けられる人がうらやましい

前回は、面接についての記事を書きましたので、今回は転職後について書いてみたいと思います。

テーマは、新しい職場に馴染む方法。これ、気になる人と気にならない人と、はっきり分かれるテーマのような気がします。

どんな場所でもスッと打ち解けられる人がいる反面、人と打ち解けるまで時間がかかる人もいます。僕は後者なので、すぐに打ち解けられる人をいつもうらやましい目で眺めていますが、職場が変わるたびに自分なりの馴染む方法を探ってきましたので、ここに書いてみたいと思います。

ちなみに僕は、基本的に人見知りな人間なので、そのことをご理解のうえ読んでいただけると幸いです。

僕が見つけた「新しい職場に馴染む方法」を、時系列でまとめてみました。

(1)入社直後。まずは仕事を覚えることに専念する。わからないことは勇気を出して聞く。必要以上に余計な言葉は吐かない。

(2)実務に入ったら。仕事をきっちりこなすことに専念する。仕事上、必要と思うことは勇気を出して密にコミュニケーションを取る。雑談できる空気なら雑談をして距離を縮める。

(3)会社に慣れてきたら、自然なコミュニケーションを心がける。勝手にキャラ設定されたら少し不本意でも馴染むチャンスだと思って受け入れる。

(4)自分のキャラが認知されたら。キャラをネタに時々笑いを取る。

こんな感じでしょうか。恥ずかしい話ですが、僕は人に嫌われるのが怖いので、自分を「打ち出す」よりも「認知してもらう」という受身な作戦で会社に馴染もうとしてきました。幸い、どの会社でも周りの人には恵まれてきたので、みんなと楽しくやってくることができました(はずです)。

 

気の毒になるほど残念な人もいました

そんな中、新しい職場に打ち解けようと必死になりすぎて、逆に浮きまくるという気の毒な人もいました。別に悪口を書きたいわけではなく、その人の事例からも教訓を得た経験があるので、触れてみたいと思います。

僕が2番目に所属した会社の3年目(33歳の時)、36歳の女性が入社してきました。初めは女性スタッフが彼女に話しかけていましたし、特に話す機会もないので僕は挨拶程度しかしていませんでした。ところが1週間くらいでみんなが「この人、何か変」と感じ始めました。

例えば、社内で面白いことが起きると、遠くからでも走ってきて強引に首を突っ込んできたり。

ごく普通に話しかけられたことに対して、なぜかウケを狙うような返答をしたり(しかもあまり笑えない)。なのに仕事の会話では基本的に上から目線。

決して悪い人ではなかったのですが、彼女に話しかける人は少なくなっていきました。

何となく気の毒だったので僕からチラッと話しかけたこともあったのですが、1つ話しかけたことに対して、4つも5つも喋り倒されて離してもらえなくなり、グッタリしたこともありました。

そして決定的だったのは、自分の非を認めないこと。

たぶん彼女には、焦りのようなものがあったんじゃないかと思います。決して若くはない年齢で新しい職場にやってきて、年上はもちろん「年下の先輩」とも上手くやっていかなくてはいけない。

自分の存在はアピールしたい。でもイマイチ仕事のやり方がしっくりこない。でも自分のプライドは守りたい。。。

それらがいろんな言動を過剰にしていたのではないか、と。そんな彼女を見ていて、「やっぱり普通にしているのが一番なんだな」といつも思っていました。

 

協力しあって仕事で結果を出すことが最良の方法

ただ「普通にする」って、なかなか難しいことだとも思います。

特に自分が新しい職場に来て緊張気味の時ほど、それができにくいのかもしれません。でもやはり、会社にいる以上は「仕事で貢献する」とか「ダメ出しをされたら(言うことを聞くとか反論するとかの前に)、まずその意見を受け止める」とか「年下だろうが初対面のうちは敬語で話す」とか、そういったことが求められると思います。「自分が逆の立場だったらしてほしくないことはしない」という感じでしょうか。

その上で、みんなと協力し合って仕事で結果を出すことが、職場に馴染む最良の方法なんじゃないかと思います。

キャリアが浅いうちは、自分ができることを精一杯やって貢献する。反対に、新しい職場で自分のキャリアやプライドを否定されるようなことがあっても、グッと飲み込んで貢献する方法を探す。

そんな人が会社に馴染めなかった例を、少なくとも僕はまだ見ていません。そして、仕事を通じて仲良くなった友だちとは、違う職場になっても長く関係が続くものです。

書いたのはこの人

山口 きよし
山口 きよし
大学受験に失敗し、フリーターをしながら将来を考えるという20代前半を過ごす。26歳の時にコピーライターとしてキャリアをスタートさせるも、ブラック企業で馬車馬のように働かされ、体をこわしたのを機に退職。その後、理想に近い会社に就職するも、入社4年目に倒産。フリーランスを経て現在は都内の広告制作プロダクションでディレクターを務める。なんとなく信じている諺は「人間万事塞翁が馬」。