「書きたいことを書けばいい」のか? #ブログ合宿
7月13日に開催された「ブログ合宿」を片隅で拝聴していて、一つ気づいたことがあります。
あっ、「ブログ合宿」については、以下のブログ記事をどうぞ。わかりやすくまとまっています。
日記は少し工夫するだけでみんなに嬉しい情報となる!「ブログ合宿 SM編 at 東京」 #ブログ合宿(め~んずスタジオ)
で、気がついたことなんですが、今日の一言でつぶやいてみました。
今日の一言:「書きたいことを書けばいい」は、「書きたいことを書きたいまま書けばいい」とは違う。
— 倉下 忠憲 (@rashita2) 2014, 7月 14
これ、ブログを更新していくうえで、結構大切なことだと思います。
「書きたいこと」
よく、オレオレブログ論(というかその人のブログ哲学)で、「自分の書きたいことを書けばいいんですよ。私だってそうしてきたんですから」という言説が出てきますね。
で、私もそれに強く同感を覚えるわけですが、よくよく考えてみると、これって嘘ではないにせよ、実体を正確に記述できていないような気がします。
「書きたいことを書けばいい」をストレートに実行しちゃうと、日記になっちゃうんです。別に日記は迫害の対象ではないにせよ、情報としては弱いことは間違いありません。よほどの有名人でないかぎり、アクセスは望めないし、そもそも誰かの役に立つことも少ない。
だから、読み手に向けて情報を加工する必要が出てきます。加工という言い方が悪ければ、読んでもらえるように工夫する、でもいいです。その工程に関しては、「ありのまま」ではないんですよね。
たとえばこのブログでも、文章の塊ごとにH3タグを入れていますが、こういうのは別に「書きたいこと」ではありません。読む人が、情報の塊を掴まえやすいように、後から付け加えているのです。そうした読み手に対する気配りというかなんというかは、やっぱり大切ですよね。なんといっても、文章は読まれてナンボなわけですから。
ただ、こういうのも更新を続けていけば「当たり前」のことになってきます。特別なことをしている感覚が薄れるのです。だから、自分の感覚としては「書きたいことを書いている」になるわけですが、ブログを始めたばかりの人の感覚とは少々ずれてしまっているでしょう。
二つに切り分ける
「書きたいことを書けばいい」は、テーマ選び・トピックス選び・メッセージ選びについて言えることです。
まったく興味もないのに、ただ流行しているからという理由で記事を書いたり、あるいは「この手のブログは、こういう記事を書くのが普通だ」という感覚に苛まれる必要はない、という話です。
自分のブログなのですから、自分の関心領域に重なることを書きたいですよね。というか、そうしたものを書く方が良いと思います。でも、それはそのまま「書きたいように書けばいい」という話にはなりません。読んでもらうために、手を入れる必要があります。
つまり、
「何を書くか、どう書くか」
を切り分けて考えよう、というお話です。
「何を書くか」は、自分に内在するものを選べばよいし、
「どう書くか」は、まっすぐ読者さんのことを考えなければいけません。
さいごに
「何を書くか」については、自分自身の中にあるのですから別に問題はありませんが、「どう書くか」は自分の領域を外に広げないといけません。つまり、読者さんがどのように読むのかを想定する必要があるわけです。こういうのは、他の人にきくのが手っ取り早いかもしれません。
あと、自分がよく読んでいるブログをじっくり観察・分析するのも良いです。当ブログのH3を入れる手法も、別のブログからの丸パクリです。でも、やっぱりその方が読みやすいですよね。こういう「どう書くか」については、ばんばんパクっていくとよいでしょう。芸術も模倣から始まるのですから、ブログだって同じです
とりあえず、読者さんの存在を忘れないようにすること。これが一番です。