アップルとIBM、法人顧客向けiPhoneアプリ開発へ
7月15日(ブルームバーグ):米アップルとIBMは「iPhone(アイフォーン)」「iPad(アイパッド)」のユーザーに向けたビジネス用途のアプリケーション開発で提携する。モバイル志向を強める法人ユーザーにターゲットを絞った取り組みのため、30年間にわたる競合関係に区切りを付けた。
両社の15日の発表資料によれば、IBMの営業スタッフがアップル製品を自社の法人顧客に販売するほか、IBMのデータ分析・クラウドサービスと連携させるアプリの開発に両社は共同で取り組む。アップルはアプリの顧客サポートも行う。
アップルにはスマートフォンやタブレットの法人ユーザー市場開拓の狙いがある。IBMは今回の提携を、モバイルブームの波に乗っているアップルなどハイテク大手他社の追撃の足掛かりにしたい考えだ。
クラウドストレージを手掛けるボックスのアーロン・レビ最高経営責任者(CEO)はインタビューで、「これはIBMにとってはカンフル剤であり、既に大きな成功を収めている法人市場でアップルが真に認知されたことを意味する」と指摘した。
提携発表後の時間外取引で、IBMの株価は一時2.6%高の193.40ドルとなった。同社は17日に決算を発表する。アップル株は1.9%高の97.16ドルを付けた。
原題:Apple, IBM to Develop IPhone Applications for BusinessUsers (2)(抜粋)
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更新日時: 2014/07/16 10:06 JST